̶ 御社では2023年にSnowflake(クラウド型データウェアハウス)を導入されています。
その背景や経緯からお聞かせください。
会社全体としてデータに基づいて迅速に意思決定を行うことを目的として、様々なデータを統合する社内基盤「Big Data Platform」を構築しました。その中で、データ分析の領域ではコストやセキュリティに優れていること、株主である日産自動車も採用していることからSnowflakeの導入を決めました。これにより、従来社内の基盤システムで使われていた生産や品質管理、財務の情報等をBig Data Platformで一元化し、日産自動車のデータともシームレスに繋がるようになっています。
̶ Snowflakeの導入とYDC SONARの活用について
“我々が何を実現したいのか”という目的を基点として、Snowflakeを使ってどのように構築できるかという観点から他社サービスも含めて評価・比較検討しました。
そして改めて継続してYDC SONARを利用することを決定しました。理由としては検索スピードが速いこと、そして複数ある接続先がどこにあるかなど、データの場所を気にせずに利用できること、SQLなどの専門知識が必要ないなど圧倒的に利便性が高いことが大きかったです。
またユーザーの裾野が広がっており、これまで多く作成・活用してきたテンプレートを継続利用できる点も大きなアドバンテージでした。またクラウドベースに切り替えるという今回のコンセプトに沿わせることもできた点も導入ハードルを下げる要因の一つとなりました。
今回、SnowflakeとYDC SONARをつなぐコネクタをワイ・ディ・シーさんに用意していただき、今では複数のスキーマに対しても繋がるようになっています。
扱うデータ量はこれから二次曲線的に増加していくと見ています。これまでのように、故障や不具合だけでなく、走行車両からお客様の運転操作などのデータを取り入れれば、品質管理だけでなく、開発や部品設計などにも活かせるようになります。これまでYDC SONARに蓄積された活用のノウハウも含め、しっかり活かしてBig Data Platformの構築を進めていきたいと考えています。