-ヤマタネの展開する事業におけるEDIの重要性を教えてください。
インターネットEDIの検討を始めたときは経営企画部にIT企画の部署がありました、2018年秋からヤマタネグループのIT関係を企画から運用まで株式会社ヤマタネシステムソリューションズに全面委託しています。
当社では、主に4つの事業を展開していますが、その内、物流事業は売上も営業利益も大きい部門です。物流事業では、お客様の物流のアウトソーシングを担っています。お客様の物流を請け負うにあたり、お客様の社内のシステムとの連携が必要になり、EDIが導入されています。
EDIは受発注や入出庫に関するデータ連携において重要であるものの、これまでは通信プロトコルも多くなく、一定の規格も整備されていた事であまり社内では重要視されてきませんでした。しかし、ISDNが2024年に廃止する事が決まり、今後はEDIをインターネットへ移行していかなければならなくなって状況が一変しました。
今や物流において情報連携は重要な役割を担っています。お客様でもそうした状況を受け、インターネットEDIを導入するところが増え始めています。対応を要求される通信プロトコルも増え、その都度対処していく事が困難になりつつありました。そこでインターネットEDIへの移行にあたり、総合的に対処出来る方法を模索する事になったのです。
-インターネットEDIの導入にあたって重要視した事を教えてください。
物流事業を中長期でドライブさせていくためには運用などのサービス面はもちろん、システム部分でもお客様の状況に柔軟に対応していかなければなりません。そしてその方法もお客様の要望に応じて千差万別です。
実際、インターネットEDIを検討している間にも初めての通信方法へ対処を求められる事がありました。場当たり的な対応でその場を凌ぐ事はできますが、それを続けていると最終的には対応方法が乱立し、属人的になってしまったり、その分の負荷が現場にかかってしまったり。将来的に非効率な運用になってしまう事が火を見るより明らかでした。
システム全体としては確かに問題なく稼働しているのに、一部サーバが落ちているという事も考えられます。そうなると提供するサービスの品質にお客様から疑念の声が上がりかねません。そこで、このタイミングで通信全般を包括して運用出来るシステムへの変更を検討する事になったのです。