2021年版ものづくり白書では「製造業の生き残り戦略はレジリエンス（適応力）であり、サプライチェーンの強靭化が必要」とされている。また、日本貿易振興機構（ジェトロ）は、「世界全体で約5割の企業がサプライチェーンにおける人権尊重の方針を有し、そのうち半数が調達先へも準拠を求めている。」と2021年11月に調査結果をまとめている。

製造業に求められる安定したサプライチェーン。「サプライチェーンリスク」として、従来の自然災害などの局所的・地域限定の対応に加え、昨今の新型コロナウィルス感染症の世界規模の感染拡大、ロシアによるウクライナ侵攻、主要取引先のサイバー攻撃によるトヨタ国内全工場停止など、世界規模で同時多発的な予想ができない事象による被害や影響が発生し得る現実があります。

人権（人権デューデリジェンス）を始め、SDGs、BCP、コンプライアンスなど企業に課せられた義務の理想と現実のギャップがあり、その入り口であるサプライヤ管理は、なかなか実態が伴っていないことも事実です。

本セミナーは、製造業の置かれている現実を改めて説明しながら、そのサプライヤー管理の「糸口」をご紹介させていただきます。