fusion_place導入の決定ポイントについて教えてください。
予算関連のソリューションは一度導入してしまうとリプレースは社内的にもハードルが高くなるため、万一にもサービス終了という事態が起きないように提供企業の規模や信用も重視しました。近年、ベンチャー企業が立ち上げているクラウドソリューションも機能面等で魅力でしたが、信頼性の面で不安が残りました。結果的に業界大手である2つのソリューションを比較検討する事に至りましたが、信頼性を考慮するとやむを得ません。
2つのソリューションのうち、当初はワイ・ディ・シーが提案するfusion_placeは初期構築費用がもう1社と比較して高く、社内では難色を示す声も上がりました。しかし、ご提案時、ワイ・ディ・シーは私たちの業務を的確に理解した提案を出してくれる等、その寄り添う姿勢には共感・安心する事が出来るものでした。システムは導入して終わりではなく、そこがスタート地点です。導入後の事を考えると、業務を理解した上でのサポートは欠かす事が出来ません。今回のシステム導入の意義は業務品質を高める事であり、コストを抑制した結果、散々な事になる懸念が残る選択は出来ません。6項目に分けた評価表を作成した事で最終的には社内でも理解が得られ、稟議はスムーズに承認されました。
fusion_placeの導入はどのように進行していったのでしょうか。
ソリューション検討の評価項目の一つにスケジュールがありました。というのは、2017年9月に当社側で要件を纏め上げ12月頭にはリリースというタイトなスケジュールを組んでいたため、対応の可否を判断材料とせざるを得なかったのです。1月は作業負担が集中する事もあり、繁忙期に間に合わせるためにはこのスケジュールで進めなければなりませんでした。スケジュールについて打診した際、もう1社からは色良い声は戻ってきませんでした。一方、ワイ・ディ・シーは期限までに間に合わせてみせるというスタンスだったので、そこも決め手の一つとなりました。
プロジェクトが始まると、当社は専任2名体制、週に1度ワイ・ディ・シーとの定例会議をマイルストーンとして進行しました。 9月に要件定義が確定後、10月にはマスタ設定まで行うスケジュールです。私たちがシステムに詳しくない上、東京と山形で距離も離れている事もあり、心のどこかで不安な部分もありました。しかし始まってみると、必要に応じて山形にお越し頂く等、まさに「手取り足取り」なサポートでスムーズにプロジェクトは進行し、無事12月にはリリースに漕ぎ着ける事が出来ました。
翌年1月からは業務の難所とも言える配賦処理、2・3月には業務報告への準備といった対応が必要となりましたが、ワイ・ディ・シーのサポートを受けながら自分たちで対処出来ました。fusion_placeは開発画面が直感的な操作が可能な事もあり、システムの作り込みが出来ない私たちでもある程度触る事が出来ます。私たちで対応出来ない部分のみワイ・ディ・シーに依頼という分担で、運用スタート後の改修も効率的に進める事が出来ています。