「スーパー安納いも」で種子島の未来をつくる!【Vol.1】

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  • 甘くておいしいおいもを目指す!スーパー安納いもプロジェクト」とは?

  

INTRODUCTION

濃厚な甘みで根強い人気の「安納いも」。よりおいしい安納いもを安定的に生産し、たくさんの人においしく食べてもらう。それをブランド化することで、産地である種子島の未来を守る。そんな「スーパー安納いもプロジェクト」に共同で取り組む京都大学と種子島を、YDCはサポートしています。

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(写真左から)
・京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻
 加納 学 教授
・京都大学大学院農学研究科食品生物科学専攻
 中川 究也 准教授
・京都大学大学院農学研究科食品生物科学専攻
 小林 敬 助教
・株式会社ワイ・ディ・シー
 ビジネスディベロップメント事業本部
 MFGコンサルティング部
 辻 紀彦 部長

「スーパー安納いもプロジェクト」とはどんな取り組みなのですか?

加納教授 鹿児島県種子島の特産品であり、多くの地元農家さんの生活を支える存在でもある「安納いも」。サツマイモのなかでも特にしっとりした食感と濃厚な甘さで人気があります。近年では全国的にもメジャーになっていて、安納いもを使ったお菓子もいろいろと目にしますよね。

その安納いもを「ブランド化」していきたいということで、私たち京都大学のメンバーと種子島の農家さんや自治体で立ち上げたのが「スーパー安納いもプロジェクト」です。今は「生産・選別方法の確立」と「最適な調理方法の解明」という2つのアプローチから研究を進めているところです。

プロジェクトスタートのきっかけは?

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加納教授 きっかけは別のプロジェクトで種子島に行ったとき、安納いも農家さんから「品質のバラツキをどうにかできないか?」と相談されたことでした。現在は収穫されたいもの中からいくつかを抜き取って、蒸してすりつぶして糖度を検査して、基準となる値を超えたものを出荷しています。ですが安納いもは、同じ畑・同じ条件で育てても味の差が大きいんです。つまり「甘くておいしい種子島の安納いも」としての、絶対的な品質保証が難しい状態なんですね。これでは他の地域で作られているいもに勝てないです。

そんな悩みを聞いた時に、もしかしたら僕が研究している技術が役立つかもと思ったのが始まりでした。今は、京都大学大学院情報学研究科と農学研究科でそれぞれの得意分野を活かしながら研究を進めています。僕たち情報学研究科では、よりよい「栽培・貯蔵条件」を明らかにしておいしいいもを作ること、そして、収穫後のいもを切ったりつぶしたりせずに、非破壊検査で甘いいもだけを見つけ出す「選別システム」を確立することを担当しています。

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中川准教授・小林助教 そして私たち農学研究科では、加納先生の技術でしっかり選別された高品質のいもをどのように調理するとおいしく食べられるのかという部分を担当しています。 さまざまな条件で加熱し、甘みのもとが最大になる温度や加熱時間を探っているところです。 

 

「スーパー安納いも」が有名になることのメリットは?

加納教授 現在日本全国で加速している、高齢化や地方の過疎化。離島である種子島でも大きな課題となっていて、地域活性化に取り組むことが急務になっています。その中で重要になるのが「産業」。

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産業がないと、島には住み続けられないですよね。そういう意味で種子島にとって、安納いもの生産はやっぱり大事なんですね。種子島のみなさんの安納いもへの愛着も強く感じますし、誇りを持っておられるのをプロジェクトを通じて感じています。だからこそ「スーパー安納いもプロジェクト」で、種子島の安納いもは他の地域のいもとは違うということを全国に広めることが大きな意味を持つんです。農家さんが安定して利益を得られる体制を整えることが、島の活性化、ひいては種子島のこれからにつながるんです。

 

プロジェクトロゴはどのようにして生まれたのですか?

加納教授 このロゴは、専門のデザイナーに何種類かのデザインを提案してもらい、プロジェクトに関わっている種子島のみなさんと一緒に選びました。安納いもの中に、種子島のシルエットが隠れたデザインなんですよ!こうやって現地のみなさんと一体になってプロジェクトを進めているんです。

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【安納いもの豆知識Ⅰ】安納いものルーツは?

加納教授 諸説あるようですが、安納いもブランド推進本部のウェブサイトでも紹介されているように、第二次世界大戦後にインドネシアのスマトラ島から兵隊さんが持ち帰ってきたというのが有力ではないかと思います。それが種子島の安納地区の人に渡って、栽培し始めたのが最初と言われています。


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