EDIにおけるデータ変換~データ変換の必要性~

2019.09.13

SmartSCM事業本部 ICTソリューション部 おじ

初めまして、本記事担当のおじです。

今回は、「EDIにおけるデータ変換」と題して、EDIを行う上で、切っても切れないデータ変換について触れてみます。

もくじ

  1. 1.EDIとは
  2. 2.データ変換
  3. 3.おわりに

EDIとは

さてEDIとは何でしょう?

EDIはご存知の方も多いようにElectronic Data Interchangeの略語です。直訳すれば「電子データ交換」となります。一般的には「企業間のオンラインデータ伝送全般」の意味ですが、狭義では電子取引推進協議会が「企業間の商談、取引のために必要なメッセージを、広く合意された標準的な規約に基づいて、通信回線を介してコンピュータ間で交換すること」と定めています。お分かりですね、EDIとは企業同士のためのものになります。昨今普及した企業と個人間の電子商取引(アマゾンや楽天等に代表されるECサイト)はEDIには分類されないんです。

あれれ?「データ変換」って出てこないですね。そうなんです。これがEDIを行う上での落とし穴になります。EDIって相手と通信できればいいんだろって大概の人が思ってしまいます。然し、通信は伝送規約に則って通信パッケージに任せておけばいいんです。(当然伝送規約は理解してくださいね)先にも出てきましたが、EDIの定義として「企業間の商談、取引のために必要なメッセージ・・・」とあります。このメッセージが企業間で異なっているためデータ変換が必要となってきます。

では、企業間で異なったメッセージを相互理解できるようにするためのEDIで必要なデータ変換についてみていきましょう。

データ変換

EDIにおけるデータ変換は以下の3変換に大別されます。

・レイアウト変換(形式変換)
・文字コード変換
・データコード変換

EDI画像⑦.JPG

①レイアウト変換(形式変換)

EDIは企業間のデータ交換が基本ですが、相手企業によりデータのレイアウトは多種多様です。
また、一定業界内では企業毎に多種多様なデータレイアウトを避けるために、統一レイアウトの策定が進んでいますが、自社内のデータレイアウトは概ね独自データレイアウトか、基幹システム等で採用しているパッケージのデータレイアウトのため変換が必要になります。

また代表的なデータ形式としては、以下が挙げられます。

・固定長形式
・CSV形式
・XML
・UN/EDIFACT
・CII
・XLS    ....他

上記の形式を相互変換するのがレイアウト変換(形式変換)になります。

古く、EDIのデータ変換は、固定長形式(入力データ)⇒固定長形式(出力データ)が主流でした。これは、決まった位置に決まった長さでデータが配置されているとシステムがデータ処理を行うために扱いやすかったという点が挙げられます。但し、相手先企業と自社ではデータの配置が異なっていたり、お互いに不要のデータも含まれていたりと、それぞれのシステムが理解できるレイアウトに変換する必要がありました。なお、全銀協標準フォーマットに代表される金融機関とやり取りを行う伝送では固定長フォーマットの統一化もされていました。

固定長形式レイアウト変換例

EDI画像②.JPG

現在は、先に挙げた種々の形式を相互変換することが多くなってきています。特に、昨今のEDIではデータ交換の転送速度も向上し、大容量のデータを扱うことが可能となりました。これに伴い、今までのデータ項目も増加し、データ・タグを使用したXML形式のデータ交換が増え、XMLと他形式への相互変換が重要となっています。

② 文字コード変換

EDIで取り扱う文字が英数記号(アルファベットと数字および+、-等の記号)に限定されるのであれば、さほど文字コード変換は重要でありません。基本的に各種文字コードの英数記号はASCII(アスキー)コードをベースとしているため同じ値になります。(IBMのEBCDICコードおよびその派生コードはこの限りではありません。)英語圏以外の国では自国語として様々な文字を使用しています。もちろん日本では仮名(カナ)や漢字を取り扱わなければなりません。この自国語文字コードが一種類であれば問題ありませんが下記に示すようように複数の文字コードが存在し、相手先企業システムと自社システムで使用しているコンピュータの違いにより、扱える文字コードに違いが生じます。この文字コードの差異を克服するため、文字コード変換が必要になります。

文字コード代表例

EDI画像⑤.JPG

上記文字コードを使用した際の16進表記例を以下に示します。

EDI画像⑥.JPG

③ データコード変換

相手先企業と自社では同じ商品でもそれぞれ商品コードや取引先コード、単位が異なったりしています。

例えば、EDIの伝送上の商品コードはJAN(EAN)コードでやり取りし、自社システムでは自社内商品コードで処理を行うということがあります。このためデータ変換の一環としてコード変換の必要性が出てきます。なお、データ変換ではコード変換用RDBを使用して元コードをキーに変換後コードを検索します。

おわりに

EDIで取り扱うデータのリードタイムも日配品に代表されるように年々短縮を求められています。伝送時間は短縮できたがデータ変換に時間を要していては、EDIのメリットが損なわれます。

データ変換を行うための変換ツールは各メーカから様々な製品が出ています。また、変換サービスを行っている企業もあります。自社のEDIに適した製品、サービスを選択し、EDIを有効活用してください。

また、EDIの構築を依頼されることが多々ありますが、お客様側システムのデータレイアウトがすんなり出てくることが少なく思われます。自社システムで取り扱うデータレイアウトを抑えておくことで、データ変換の構築時間短縮も期待できます。EDIで取り扱うデータだけでなく、自社システムで入出力しているデータレイアウトの整理・把握をお勧めします。

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