農業データ連携基盤の解説と今後について

SmartSCM事業本部 ICT基盤ソリューション部 シン

初めまして、今回のコラムを担当しましたシンです。

突然ですが、「農業データ連携基盤」って聞いたことありますか?

農業データ連携基盤とは農林水産省が農業を、より生産性と収益性の高い、仕事にすることを目的とした政策のシステム名です。
農業をより生産性と収益性の高い、仕事にするにはどうすればよいのか。

まずは現代の農業の問題点を考えてみましょう。

現代の農業は、土壌情報や栽培履歴などのICT化が進みつつありますが、未だベテランの経験や勘を頼りにしていることや、作物の出来高に影響を与える気象情報などを扱う行政や研究機関等の公的データが点在していることが問題視されています。
この問題を解決するためには、誰もがデータを駆使して生産性の向上や経営の改善に挑戦できる環境が必要です。
そのため農業ICT間のデータ連携機能や、市況情報や気象データ等のオープンデータの提供機能を有する「農業データ連携基盤」を構築することが決まりました。(2017年6月に決定)

今回は、農業データ連携基盤がどのようなものなのか。
そこから見えてくるデータ連携基盤の未来像について話したいと思います。

また農業に限らず、データ連携基盤を利用したシステム構築を検討されている場合は、データ連携基盤がどんなものなのか一つの参考にしてみてはいかがでしょうか。

1.現代の農業の状況

昨今は農業のIoTシステムなどが続々と生まれていますが、収集したデータは個々のシステムの中で完結しているため、データの共有ができず、必要な情報を得るのに膨大な労力と手間がかかっています。
また、栽培や経営に有益な情報が得られないため、収穫や収益が安定しない農家が散見されています。

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2.農業データ連携基盤導入後

農業データ連携基盤を導入し、データを統合・分析することにより、現代の農業が劇的に変わります。具体的に何が変わるのか説明します。

    1. 情報収集の効率化
      栽培履歴や、土壌データ、水温、水位、収穫量など栽培に必要となるデータが1つのシステムに集約され、容易に調べることができるようになります。
    2. 安定した収穫&収穫量の増加
      収集した農業データが毎年システムに蓄積されることにより、より精度の高いデータとなり、安定した収穫、収穫量の増加が実現できます。

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    • 利益率の良い販売先の選定
      市況データや気象データなどから最適な販売先を選定することができ、利益増につながります。
      他にも様々なメリットがあります。

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以下はデータ連携基盤の簡単なシステム構造図となります。

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データ連携基盤を構築することにより、今まで個々で完結していたデータをリアルタイムに共有することが可能となります。

3.今後のデータ連携基盤

今回は農業データ連携を例にお話をしましたが、農林水産省に限らず官公庁含め、さまざまな企業において有益な情報が個々のシステムの中で完結していることを問題視しており、今後は様々な場所でIoTセンサーが利用されリアルタイムでデータ共有が求められるようになります

そこで必要になるのがデータ連携基盤です。

弊社では、データ活用において長年お客様の悩みにお答えし、豊富なデータ連携基盤構築の実績がございます。

今後データ連携基盤を利用した新サービスを検討しているが、技術的なことが分からないといった方は、是非一度弊社までご相談ください。

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