SAP HANAの革新的技術

2018.05.17

SmartSCM事業本部 ICT基盤ソリューション部 ミサ

もしもデータベースのレスポンスタイムが0なら、ERPはどうなるだろうか?

SAP創業者のハッソ・プラットナーが、研究生にしたこの質問からSAP HANAの研究はスタートしました。

SAP社とIntel社の支援の中で、試行錯誤を繰り返した結果、SAP HANAは生まれました。
生まれてから10年も経っておりませんが、既にHANAの導入企業は10,000社を越えています。

それでは、SAP HANAはデータベースの何を変えたのでしょうか?

今では恐らく広く知られるインメモリ処理技術(メモリ空間に全データを格納)に加え、以下に挙げられる特徴があります。

■1.カラム型のデータ格納方式の採用

カラム単位でデータを格納することにより、抽出対象となる必要なカラムデータのみ検索することが出来るため、非常に処理が高速になっています。

ICT20180517-01.png

■2.高圧縮技術の採用による高速検索/計算処理の実現

通常の圧縮(ZIP等)とは異なるディクショ ナリ圧縮を採用しているため、メモリ使用量を節約し、検索/計算処理が高速になっています。

ICT20180517-02.png

■3.進化するCPUを柔軟に使い切る並列処理技術

Core単位でデータをパーティショニングすることで、サーバごとに並列処理をすることが可能です。

これらの技術が組み合わされたSAP HANAにより、SAPシステムは従来のデータベースとは全く異なる処理スピードがでるようになりました。バッチ処理短縮や分析処理の高速化によりビジネスの観点でも大きな自由を手にすることができました。

ハッソ・プラットナーは、SAP HANAの革新性について以下のように述べています。

「私たちは処理速度こそがインテリジェンスの必須条件と信じており、私たちのアプリケーションをさらにインテリジェントにしたいと考えている。大量データの単純な自動処理ではなく、大量データの裏に隠れた事実に迫り、可能であればヒントをもらい、その上でリアルタイムパートナーとなるようなシステムを構築しようとしているのだ。」
※近著:The In-Memory Revolutionより

おわりに

今回は、インメモリデータベース、SAP HANAの技術的革新性に焦点を当ててご説明いたしましたが、SAP HANA Platformの持つ様々な機能はまだまだこれから本格的にSAPへ採用される状況であり、今後も可能性と成長に注目したいところですね。

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