システム間連携にはルールが必要不可欠

2018.02.14

なぜ、ルール作りが必要なのか

ビジネスディベロップメント事業本部 SCMコンサルティング部 サカモ 

初めまして、コラムを連載させていただくサカモです。
私は普段、データ連携基盤の導入を支援させていただいております。このコラムでは、お客様の現場で起こっていることを、聞こえてくる生の声を交えながらお伝えしていきます!

今回は

「データ連携基盤のルールの必要性」「導入に伴うよくある問題」

についてご紹介していきます。

1. データ連携基盤を活かすには"ルール"が必要!

現場にお邪魔していると「センサー機器からデータをリアルタイムに取得し、DBへ蓄積して分析に活用したい」、さらには、「その分析を人工知能(AI)で行いたい!」ということまで聞かれるようになってきました。
昨今、IoTやAI、RPAなどの新技術の活用が叫ばれている中、企業内のシステムを見てみると、従来のオンプレミスやクラウド、さらにはセンサーやロボットなどの機械、人工知能と、実に多種多様なシステムと相互に連携する必要が出てきました。
そのようなシステム間連携に、EAI、ESB、ETLといったデータ連携に特化したシステム(本コラムではこのシステムを"データ連携基盤"と表します)を既に導入しているか、これから導入しようとしている企業はたくさん存在します。
その一方であるITレポートによると、「国内においてシステム連携基盤を活用しているのは35%」という情報もあります。この情報はデータ連携基盤の導入を果たせていない企業が多くいることを示しています。
実際に私達がお伺いするお客様でも「どのように手をつけて良いかわからない!」「導入したがうまく活用ができない!」といった声を多く聞きます。

2. データ連携基盤の"あるある"な問題


データ連携基盤の導入におけるありがちな問題として、大きく3つの事例を紹介します。

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データ連携(インタフェース)の乱立と密集
システム構築時、最初から個々にデータ連携(インタフェース)を開発、実装するとします。
この進め方の場合は、連携元と連携先を1対1で繋ぐため、システム間の依存性が高い密結合になってしまいます。密結合は、連携元・連携先のどちらかに変更が発生すると、連携元と連携先で機能仕様の調整を行うことになります。
こうしたインタフェース機能を都度開発していくと、バラバラなインタフェースが乱立し密集している状態となります。この状態では開発の生産性はあがらず、柔軟性にも乏しく、運用管理が煩雑になってしまいます。これでは共通基盤としての効果はほとんどありませんね。

データ連携の開発工数が減らない
データ連携基盤を導入する目的に「データ連携機能の生産性向上!」を掲げることは多くあります。
では、データ連携パッケージやツール製品(EAI、ESB、ETLなど)を導入すれば開発工数は削減できるでしょうか?
データ連携パッケージやツール製品を導入するとほぼノンプログラミングですし、実際に開発効率は上がります。しかし、開発するのは1人じゃありません。"ルール"がなければ考え方がバラバラの連携がたくさん出来上がります。
開発者が独自のやり方で開発を進めても、開発効率は向上しませんし、データ連携開発の"属人化"にもつながってしまい、データ連携ツールを導入しても開発工数削減には繋がらないという結果に陥ります。

データ連携基盤が"なんでもやる"になりがち
なんでもかんでもデータ連携基盤で実現しようとしがちです。
機能要件を実現する際、データ連携基盤で担う機能の役割分担を考えることが重要です。機能によっては、連携元や連携先、もしくはジョブ管理ツールなどで実現した方が良いかもしれません。
実例を挙げると、データ連携基盤に業務機能(例えば、業務コード変換や業務データチェックなど)をもたせるか否かの検討です。
業務機能をデータ連携基盤にもたせる場合、結果的には業務変化(業務コードの追加や削除など)の度に、連携元システムとデータ連携基盤の両方にマスタメンテナンスが必要になってしまいます。
では、データ連携基盤で担うべき機能は何か?これは連携元・連携先システムとデータ連携基盤を広く見渡しながら、実運用のことも見据えてデータ連携基盤を構築する前の方針検討が必要でしょう。

今回はデータ連携基盤のルールの必要性、導入に伴うよくある問題をご紹介しました。共感や気付きがあればうれしく思います。

次回は今回紹介した問題を引き起こさないために、どのような"ルール"を取り決めるべきかを実例を交えてお伝えできればと思います。

是非、次回もご一読いただき、データ連携基盤の活用のヒントとして受け取っていただければ幸いです!

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