倉庫管理で直面する課題と解決のためのソリューション

2020.12.18

こんにちは。YDCのヒラです。

増え続ける物流需要に対応すべく、物流業や倉庫業にもデジタル化の波が押し寄せています。本記事では、倉庫業務・管理で直面するさまざまな課題と、それを解決するためのITソリューションについてご紹介します。

もくじ

  1. 1.物流需要増加がもたらす繁忙
  2. 2.倉庫管理における課題
  3. 3.倉庫管理ソリューションで課題を解決
  4. 4.まとめ

物流需要増加がもたらす繁忙

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BtoB-EC、BtoC-EC双方における市場規模が、加速度的に拡大している近年。経済産業省が公表した「平成 30 年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によると、2014年から2018年にかけたEC市場の成長率は、毎年10%前後で拡大し続けています。

それは令和に突入した今も変わりません。EC市場は拡大を続ける一方、その基盤となる物流業界において、以下の課題が生じています。

・小口発送増加にともなう積載率の減少

・労働環境の悪化・激務化

・深刻な人手不足

パソコンやスマートフォンから注文し、自宅まで商品が届くネットショッピング。大変便利な反面、小口発送の増加から、運送業界では「多頻度少量輸送」に拍車をかけています。これにより、トラック1台あたりの積載率が減少。荷主から受け取る運賃を下げざるを得ず、ドライバーの長時間労働にも繋がっています。

また、従業員一人あたりの業務負荷が増加し、物流業界全体で労働環境の悪化がみられます。業務の激務化が進むと、離職者が増えるのは当然です。結果、業界全体で深刻な人手不足を招く、悪循環に陥っています。このような流れの中、倉庫内作業・管理にもさまざまな課題が生まれています。

参考:平成 30 年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)
   https://www.meti.go.jp/press/2019/05/20190516002/20190516002-1.pdf

倉庫管理における課題

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EC市場の拡大により、昨今の倉庫内作業・管理において以下の課題が浮き彫りとなりました。

設備導入にかかるコスト

近年の物流業界に求められるのは、圧倒的なスピード感です。受注からピッキング、出荷準備までのプロセスを高速化できれば、その分だけ早く、お客さまに商品を届けられます。当日配送をウリにする大手通販サイトをみればわかるように、スピード感が顧客満足度、そしてリピート率向上に直結する時代なのです。

そういった大企業では、倉庫内に「マテリアルハンドリング(以下、マテハン)」を導入し、ピッキング~出荷準備の自動化を図っています。マテハンは倉庫作業の大きな効率化に繋がる反面、相応の導入コストがかかります。中小の物量業者・倉庫業者においては、費用面の問題から導入に踏み切れないケースが大半です。

さらに小規模事業者の場合、繁忙期などを人海戦術で乗り越えようと考えがちです。そこで人件費がかさみ、設備投資にコストを回せず、根本的な問題を解決できないのです。

業務の属人化と新人教育

倉庫によって在庫のロケーション管理や、帳簿類の記載・管理方法は異なるものです。倉庫業務の属人化が進んでいる場合、非効率的な業務教育などが起こり、新しい人材の即戦力化に時間がかかってしまうことがあります。

ロケーションの固定化

倉庫業務の属人化が招くのは、業務教育の問題だけではありません。たとえば、在庫のロケーション問題です。属人化が進む倉庫では、ベテラン社員のみが保管場所を把握している商品があったり、そもそも当該社員がいないと、現場が回らなかったりする可能性があります。

一方、業務効率化を目的に在庫のロケーションを変更すると、ベテラン社員の作業効率が低下。ピッキングミスが増えるといった理由で、容易に実施できない側面があります。

作業ルールの違いによる混乱

複数の物流・倉庫拠点がある場合、現場ごとの作業ルールや、データ管理方法の違いでトラブルに発展する恐れがあります。これは各現場における業務の属人化、作業ルールの過度な最適化により起こります。たとえ別倉庫からヘルプスタッフを招集しても、勝手の違いから仕事にならない可能性などがあります。

作業ミスとそれにともなうクレーム対応

業界全体の人手不足により、倉庫作業・管理をギリギリの人数で回している事業者は少なくありません。繁忙期などは従業員一人あたりの業務負荷が高まり、注意力が散漫に。ピッキングミスや誤出荷などのヒューマンエラーが増える傾向にあります。

とりわけ、誤出荷のリカバリーであるクレーム対応には、多くの時間と労働力を要します。いかにヒューマンエラーを防ぎ、不必要なコストを発生させないようにできるかが、大きな課題です。

煩雑なデータ管理とリアルタイム性

倉庫作業に人的リソース割いてばかりでは、データ管理が疎かになりがちです。特に在庫情報などを表計算ソフトで管理している場合、情報量に比例してデータ管理が煩雑を極めます。また、データの管理方法が他の物流拠点・倉庫と異なる場合、在庫情報や配送状況などのリアルタイム共有ができません。業務上のタイムラグが発生し、本来不要な作業が発生する恐れがあります。

手間と時間がかかりすぎる棚卸作業

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棚卸作業は、在庫情報をベースに進めていきます。ただ、データの更新漏れなどを原因として、データ上の在庫情報と実際の在庫数・ロケーションが一致しないこともあります。一度でもヒューマンエラーが発生すると、そのリカバリーに膨大な時間・労力がかかるもの。場合によっては、過去のデータを一つひとつ精査する必要があります。

欠品による販売機会の損失

倉庫内には多種多様な商品が保管されており、それぞれ入荷タイミングや製造日が異なります。不適切な在庫管理を行っている場合、欠品などによる販売機会損失に繋がる恐れがあります。また、期限切れ商品を誤出荷し、クレームに繋がるケースも考えられます。

在庫量増加による経営悪化

ビジネスは仕入れと販売のバランスが重要となります。過剰に在庫を抱えすぎると、キャッシュフローの悪化や管理コストの高騰が発生。場合によっては、適正在庫が保てないことによる経営悪化も考えられます。

倉庫管理ソリューションで課題を解決

本記事でご紹介した、倉庫作業・管理におけるさまざまな課題。これらは「WMS(Warehouse Management System:倉庫管理システム)」などの管理ツールの導入により、包括的に解決可能です。

具体的には、入庫・出庫・ロケーション情報などをシステム上で一元管理し、最適かつ効率的な在庫管理を実現。ほぼ全ての倉庫業務をデジタル化することで、人的リソースの削減、ヒューマンエラーの防止まで期待できます。

なお、より包括的なシステムをご希望の場合は、当社開発の「YDC 統合物流ソリューション」の導入をご検討ください。「物流増加」「グローバル化」「人員不足」といった現代企業が抱える3大課題を解決し、お客さまのビジネスをサポートいたします。

まとめ

EC市場拡大が続く現代。製造業や配送業を筆頭に、物流需要増加への対策が急務となっています。もはや、人海戦術をはじめとするマンパワー頼みの業務体制では、増加し続ける物流需要に対応しきれません。WMSなどの物流ソリューションを活用し、倉庫業務・管理の効率化、あるいは根本的な改善が求められているのです。

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