LMSとWMSの違いと特徴

2020.09.15

こんにちは。YDCのヒラです。

LMSとWMSはいずれも物流のマネジメントシステムです。機能として重複する点も少なくはありません。しかしそれ以上に多くの“違い”も存在します。こちらでは、LMSとWMSそれぞれの特徴と違いについてご紹介します。

もくじ

  1. 1.LMSとWMSの概要
  2. 2.LMSとWMSのコンセプトの違い
  3. 3.LMSにおける情報分析
  4. 6.まとめ

LMSとWMSの概要

まずはLMSとWMS、それぞれの概要から見比べていきましょう。

LMSとは?

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LMSは、「Logistics Management System」の略であり、日本語では統合物流管理システムと訳されます。

「これがLMS」といった説明は難しく、その理由はパッケージ内容が提供サービスによって大きく異なるからです。また、中身はカスタマイズされることが多いため、事業者によって実装されている機能にも違いがあります。そのため、たとえば製品倉庫とECの商品倉庫とでは、同じくLMSと呼ばれていても機能に大きな違いが出るケースも珍しくありません。

なお、TMS(Transport Management System)などが組み合わさったシステム群を総称してLMSと呼ぶこともあります。そのほか、物流業においてはLMSが業務の中心となるケースも多く、基幹業務システムとして使われることも少なくありません。その結果として、LMSをERP(Enterprise Resource Planning)と呼称する場合があります。

WMSとは?

WMSは、「Warehouse Management System」の略であり、日本語では倉庫管理システムを訳されます。

入荷・在庫・出荷をデジタルで管理する機能を持っているほか、これら一連の物流業務の流れをマネジメントし、オートメーション化するのに用いられます。製造業や小売・卸業、EC通販など、さまざまな事業で活用されています。導入によって倉庫内物流の正確性とスピードを向上できる点がメリットとされています。

LMSとWMSのコンセプトの違い

LMSとWMSは、いずれも物流のマネジメントシステムです。ただし、LMSがWMSを包括しているケースも少なくありません。そのため、「WMSはLMSの一部では?」と捉えられる傾向にあります。しかし実際には、LMSとWMSにはコンセプトの面で大きな違いがあります。

WMSは倉庫作業の効率化や見える化が主な目的

WMSのコンセプトはあくまでも“倉庫内”のマネジメントです。導入の目的の多くも、「煩雑かつ複雑化している倉庫作業を効率化し、生産性アップ・精度向上・コスト削減を実現する」ことです。つまり、商品が倉庫に入ってから出荷されるまでがマーキングされるシステムであり、その後についてはWMSの範疇ではありません。

なかには複数拠点のWMSを組み合わせて、在庫引当や店舗間在庫移動をマークできるシステムも存在します。しかし、あくまで一般的に言われるWMSはひとつの倉庫内で完結するものが多く、それが元々のコンセプトです。

LMSは全体的な物流情報の管理を行うシステム


Sa_colum3_20200914.jpgLMSは、企業の商行為を基点に発生する商流のなかの物流全体をマネジメントするシステムです。つまり、製品が作られ、在庫になり、注文され、出荷されて、お客様の元に届くまでのすべてを管理できます。また、商品の場所だけでなく、所有権も一覧化できます。これはつまり、物流データに金額データが紐付いている状態です。

このように、LMSの導入目的は、「入出荷の原因となった商行為と、金銭的価値の管理」です。日々の入出庫はもちろん、経営判断材料にもなりえる情報をマネジメントできます。

全体を俯瞰するのがLMS、倉庫作業にフォーカスするのがWMS

上記を踏まえて、LMSとWMSの違いを考えていきましょう。

まず、LMSは複数に散らばる全国の拠点を俯瞰し、全ての在庫等の可視化が行えます。データはリアルタイムで一元管理され、在庫引き当てなども効率的に行えるようになります。

一方、一般的なWMSにはこうした機能はありません。あくまでも、ひとつの倉庫内での物流作業に特化したシステムです。言い換えると、LMSにはWMSのように“作業”へフォーカスした機能は通常搭載されていません。そのため、倉庫内業務の効率化などを図るのは苦手分野と言えます。

このように、LMSは上流工程におけるマネジメントのサポートシステムであり、WMSは下流部分の作業効率化サポートシステムであることがわかります。実際に、LMSとWMSが連携される場面では、WMSから吸い上げた実績データを使って在庫管理が行われ、LMS側で作られた作業計画に従って入出荷コントロールが行われるケースも少なくありません。

LMSにおける情報分析

LMSの役割は「商流のなかの物流全体管理」にとどまりません。これらの情報を基に分析を進め、PDCAを回しながら現在の課題解決にも寄与します。以下は、LMSにおける情報分析の一連の流れです。

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1. 実績収集

LMSに蓄積されている在庫情報やオーダー情報、原価情報などに加え、WMSに集まっている入出荷・在庫情報、設備情報などをひとつにまとめます。

2. 可視化

収集した実績をグラフなどにし、現状を定量的な観点で見える化します。

3. 分析

可視化された実績を基に、生産性分析や在庫分析、スループット分析を実施。その結果に応じて、プランニングや人員配置を決定していきます。

4. 業務改善

プランニング、人員配置を実行します。その後はPDCAを回しながら、さらなる業務改善を図ります。

マネジメントと現場をつなぐ「LogiWorks」

当社がご提供する「LogiWorks」は、LMSやWMSを自由に選択し、組み合わせられる統合物流ソリューションです。LMSと複数のWMSを連携させることもできますし、WMSのみを現在使われている基幹システムと組み合わせて用いることも可能です。

さらに、各システムの機能はコネクティッドモジュール化されているので、必要に応じて拡充・追加が可能。時代の変化などに合わせたスピーディーな対応が実現できます。

まとめ

LMSとWMSはそれぞれ近しい存在です。しかし、コンセプトや役割には大きな違いがあるため、導入時には注意しなくてはなりません。大切なのは、現在の課題が何で、どのソリューションであれば解決できるかを見極めること。それ次第で、LMSとWMSのどちらが必要か見えてくるはずです。

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