WMS(倉庫管理システム)の主な機能

2020.07.20

こんにちは。YDCのヒラです。

倉庫管理をシステム化するために導入されるWMSには、数多くの種類があります。ベンダーごとに搭載されている機能に違いがありますし、サービスレベルもさまざまです。そこでこちらでは、WMSの基本機能に加え、導入を判断する際に注目したいポイントをまとめました。

もくじ

  1. 1.WMS(倉庫管理システム)の基本機能
  2. 2.基本機能以外に抑えておきたい機能
  3. 3.WMSを選ぶ際のポイント

WMS(倉庫管理システム)の基本機能

まずは一般的なWMSに標準で搭載されている基本機能から見ていきましょう。入庫・在庫・出荷・棚卸などのシーンで欠かせない機能が豊富に用意されています。

入荷管理機能

WMSは製品の入庫予定や実績の記録が行えます。また、入庫予定リストを一覧で表示することも可能です。そのほかにも、バーコードリーダーと連動したハンディ検品や、返品入荷などの作業にも対応できます。倉庫への入庫量は日によって異なりますが、こうした機能を用いることでスピーディーかつ正確に入庫処理が行えます。

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在庫管理機能

WMSは在庫照会や調整に加え、廃棄処理や補充(定期・緊急)の処理にも対応。作業内容がリアルタイムに反映され、履歴として残ります。また、在庫の場所を移動した場合にはロケーション変更の記録も行えるため、倉庫の見える化が実現。そのほか、商品コードや商品名などを使ったロット管理なども行えます。

出荷管理機能

出荷予定・実績のデータに基づいた引当(引き戻し)、ピッキングリスト、配分リストの出力や、検品、仕入先返品、梱包に至るまで、出庫管理に必要な一連の作業をサポートする機能がWMSには搭載されています。正確さとスピードが求められる出荷作業を、WMSがしっかりサポートしてくれます。

棚卸管理機能

棚卸は在庫管理の正確性を保つ上で非常に重要な作業です。しかし、倉庫の規模が大きくなればなるほど、多くの人手が必要になります。WMSであれば、棚卸の指示や実績、差違リスト出力、報告書出力をハンディ端末によって行えます。作業を省力化しつつ、データの精度向上も期待できます。

帳票・ラベル発行機能

帳票(納品書や明細書など)や送り状・荷札・値札などのラベル発行も、WMSを使えばスムーズ&スピーディー。手入力をしないことで、作業の効率化だけでなくミスも減らせます。大量の商品を扱う場合、こうした帳票・ラベル発行機能は必須と言えるでしょう。

そのほかの独自機能

WMSのなかには、前述の基本機能以外に、独自機能をデフォルトで搭載しているものがあります。たとえば、ハンディ状況照会や業務進捗照会、担当者別作業生産性KPIなどを画面に表示して操作できる作業管理機能や、請求管理に伴う計算をオートメーション化できる日別収支予実管理機能、請求書発行機能などがあります。

基本機能以外に抑えておきたい機能

実際の倉庫作業の現場では、前述の基本機能以外にも、さまざまな機能が求められます。こうしたニーズに応えるために、一部のWMSはカスタマイズ性を強化したり、業種別の特化機能を搭載したりしています。

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カスタマイズ性

WMSは必ずしも固定の機能に縛られるものではありません。ユーザーの業務ニーズに合わせてカスタマイズが行える柔軟性を併せ持つものも数多くリリースされています。標準で搭載されている機能だけでは不十分な際、どれだけ独自に機能を加えていけるかは、WMSをチェックする際の大きなポイントです。ただし、カスタムを行うには開発費用がかかります。それによってコストや導入準備期間が増えることは忘れないようにしましょう。

業種別の特化機能

物流・倉庫作業は業界ごとに独自の商習慣やルールが存在します。それを踏まえ、業界特化のWMSが提供されていることも珍しくはありません。一般的なWMSでは機能が不十分でも、業界特化のWMSであれば必要十分であり、カスタマイズも不要というケースもあるでしょう。業界特性に合わせた独自機能を謳っているWMSは、ぜひチェックすべきです。

WMSを選ぶ際のポイント

次に、WMS選定における重要なポイントを見ていきましょう。機能が十分に備わっていることはもちろん、それで自社のニーズをすべて満たせるのかなど、外部との連携がうまくいくのかなどをチェックします。加えて、サポート・セキュリティにも注目しましょう。

自社のニーズを満たせるか

はじめに、WMS導入プロジェクトを進める際に、序盤で自社が行う倉庫作業のルール策定が必要です。これが決定していない状態でWMSを選定することはできません。

策定したルールは、そのままWMSに求める機能を表すとも言えます。導入を検討しているWMSで自社のニーズをすべて満たせるのかを確認してください。加えて、自社の業界・業種にマッチするかもチェックしましょう。また、将来的に機能追加が要件として挙がる可能性も十分に考えられます。そのため、カスタマイズの自由度についても確認してください。

>>WMS導入のすすめかた

外部業者・倉庫・システムとの連携

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WMSは、特定の拠点に限らず、複数拠点や外部業者とデータを連携・共有する可能性があります。

スムーズに内部・外部と連 携が取れるかなどは、事前にチェックをしておきましょう。また、どこまでの範囲にデータ共有を行うのかを踏まえ、権限付与の際の自由度についても調べておくべきです。

そのほか、WMSは基幹システムをはじめとした業務システムとの連携も重要です。現在社内で運用しているシステムとの親和性なども、選定の基準になるでしょう。

サポート・セキュリティ

ベンダーのサポート体制は、WMS導入の成功を左右する重要な要素のひとつです。トラブル発生を前提とし、どれだけベンダーや協力会社のサポートが受けられるかを確認しましょう。合わせて、WMSが備えているセキュリティ機能についても必ずチェックしてください。

WMSの基本機能は、一般的な倉庫管理を行うには必要十分です。しかし、現代のビジネスの形は多岐に渡りますから、それだけでは自社のニーズを満たせないというケースもあるでしょう。大切なのは、自社がどんな問題を抱えており、WMSで何を解決したいかを明確にすること。それに伴って必要となる機能をしっかり見極めることです。WMS導入の際は、今回ご紹介したポイントをぜひ参考にしてください。

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