WMS(倉庫管理システム)のメリットとデメリット

2020.06.16

こんにちは。YDCのヒラです。

WMS(倉庫管理システム)の導入は倉庫管理業務を効率化し、コスト削減や品質アップといったメリットをもたらします。一方で、導入までの時間・労力は無視できない、というデメリットも考えておかなくてはなりません。こちらでは、WMSの概要から、メリット・デメリット、そのほかのシステムの違いについてもご紹介します。

もくじ

  1. 1.WMS(倉庫管理システム)とは?
  2. 2.WMSのメリット〜効率化・コスト削減・品質アップ〜
  3. 3.WMSのデメリットは?
  4. 4.ほかのシステムとの違い
  5. 5.LMSとの連携でさらなる全体可視化と最適化

WMS(倉庫管理システム)とは?

WMSは、Warehouse Management Systemの頭文字を取った略語であり、日本語では「倉庫管理システム」と呼ばれています。その名が示すとおり、倉庫の管理をシステム化することで、物流品質や生産性の向上を目指すのが目的です。

具体的には、入庫、出庫、在庫管理などの業務をデジタル化できるのが特徴。たとえば倉庫内の労務管理や作業工程管理から入荷、検品、ピッキング、梱包、出荷までの一連の作業を効率的にマネジメントできます。庫内物流の正確性とスピードを向上できるという点が、大きなメリットとして広まっています。

>>WMS導入のすすめかた

WMSが活用されるシーン

WMSは倉庫を持つさまざまな業種で活躍しています。

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・製造業における原料・部品・製品倉庫

・小売・卸売・通販・ECにおける商品倉庫

・そのほか、在庫を持つ企業全般

幅広い業界で活用できるように、生産管理や購買管理、販売管理などのシステムと連携できる製品・サービスも登場。もしくは、柔軟に対応できるようカスタマイズが可能なものが登場しています。

WMSのメリット〜効率化・コスト削減・品質アップ〜

庫内物流の正確性とスピードの向上が、WMSの大きなメリットです。しかし、こうした効率化によってコスト削減や品質アップといった効果が得られるのもWMSの特徴です。

ミスの削減

WMSは商品情報がデータベース化されており、主にバーコードリーダーを使って入荷、検品、保管、ピッキング、出庫などの作業を行います。この際、作業に誤りがあると画面や音でエラーが示されるため、倉庫作業でありがちな人為的ミスが減ります。目視チェックや手入力から開放され、さらに正確性も向上できるのは大きなメリットです。

作業効率化

WMSを導入すれば、伝票や指示書への記入や現物の目視による照合など、人の手が介在する業務の多くを省力化できます。また、ピッキングや仕分けの際に、物品のある場所への最短ルートを出力したり、タブレットや音声を用いたピッキング方式を選んだりできる製品も存在します。そのほか、本来は煩雑な返品等のイレギュラー対応も、WMSの機能を活用することで短時間のうちに処理できるようになります。

作業平準化

倉庫作業が属人化されると、スタッフの入れ替わりなどの際に大きな問題となります。そのため、誰が作業をしても一定以上の生産性が保たれなくてはなりません。WMSの導入は、これら作業平準化に役立ちます。システムによってロケーションが管理され、スタッフにその情報を簡単に共有できれば、未経験者であっても一定の水準で作業が進められるでしょう。繁忙期に派遣社員やアルバイトを雇うといったシチュエーションでも、その効果が大いに期待できます。

コスト削減

物流現場における最大のコストは人件費です。そのため、コスト削減を目指すのであれば、いかに作業を効率化し、人員を少なくするかがポイントです。

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前述のとおり、WMSの導入は作業の効率化につながりますから、従来よりも少ない人数での倉庫作業が実現できます。残業や早出なども減らせるため、やはり人件費削減に寄与するでしょう。

また、作業が平準化されれば、派遣社員やアルバイトなど、労働単価が比較的安い人材を主戦力として雇い入れることができます。これも人件費の削減につながる施策のひとつです。

そのほか、作業ミスや出荷の逓減、イレギュラー対応にかかる労力といったムダもなくなり、大きなコスト削減が期待できます。

管理性向上

WMSの導入は、リアルタイムな在庫状況の管理を実現します。入出庫が行われた際には、即データがアップデートされるため、常に最新の在庫状況を把握可能。同時に、作業の進捗もリアルタイムで確認できるため、より的確でスピーディーな状況判断が行えるようになります。

また、WMSはトレーサビリティの面でも役に立ちます。製品が現在どこにあるのかをタイムラグなしで把握可能。さらに、出荷した製品に何らかの問題が発生した場合には、製造場所や出荷範囲などを簡単に追跡できるため、トラブルの原因究明や早期解決にもつながります。

見える化

WMSはシステム間をつなぐことで、別拠点のリアルタイムな在庫状況把握も可能になります。こうした倉庫状況の見える化は、生産や仕入の計画修正や発注コントロール、人材配置などに有効活用できます。より俯瞰した視点での意思決定ができるようになれば、倉庫作業だけでなく事業の運営の面でも大きなプラスに働くでしょう。

WMSのデメリットは?

豊富なメリットを備えるWMSのデメリットについても、あえて考えていきましょう。

もっとも大きいのは導入時にかかる時間や労力です。WMSを業務の中で運用できるようにするには、はじめに一連の倉庫作業を細かく切り分けた後、システムに対してその内容を設定していかなくてはなりません。

また、スタッフが操作を覚える必要もあります。こうした教育・指導およびマニュアルの作成には、多くの時間と労力を割く必要があるでしょう。

また、導入目的が曖昧だと、期待した効果が得られないというリスクもあります。そのため、WMSを導入する際には、自社がどのような問題を解決したいのか、WMSがその最適なソリューションなのかを確認しなくてはなりません。

ほかのシステムとの違い

WMSとよく比較されるものとして、基幹システムが挙げられます。これは企業の業務の根幹となるシステムであり、仕入・生産から販売・請求までをワンストップで管理できるというもの。在庫数の把握ができる機能もあるため、WMSと共有する点も少なくはありません。

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しかし、入出庫やピッキングなど、倉庫内作業や物流に特化した業務については基本的に範疇外です。機能として備わっている基幹システムも存在しますが、WMSに比べると機能に限界があるのが実情です。

そのほかにも、物流や倉庫管理においては在庫管理システムやTMS(輸配送管理システム)、WCS(倉庫制御システム)、WES(倉庫運用管理システム)などを用いることがありますが、いずれもWMSとは役割が異なります。イメージとしては、それぞれの機能により特化したシステムと考えておくべきでしょう。

LMSとの連携でさらなる全体可視化と最適化

前項でご紹介したように、企業が扱うシステムにはさまざまな種類があります。WMSはそのなかの1システムであり、より効率的に活用するのであれば、各システムとの連携を考えなくてはなりません。

こうした際に活用したいのがLMS(Logistics Management System)です。統合物流管理とも言われるLMSは、全拠点の物流情報を一元管理し、全体の見える化と最適化を実現するシステムです。WMSと連携することで、より正確かつスピーディーな全体可視化と最適化が実現できます。

YDCがご提供するLogiWorksでは、高い柔軟性を備えたLMSのご提案が可能です。WMSと連携したLogiWorksモジュール展開などの実績も豊富にございますので、物流情報の管理にお困りの方はぜひご相談ください。

WMS導入には数多くのメリットがあります。しかし、WMSは物流の問題をすべて解決できる万能のソリューションではありません。自社にとってWMSの導入がなぜ必要なのかを考えると共に、LMSなどほかのシステムについても視野を広げながら、現在の課題解決に向けた方法を検討しましょう。

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