LMS導入起因~効果

2019.04.18

SmartSCM事業本部 SCMソリューション部 葛西

LMS (Logistics Management System)

近年、当社では、LMSの導入・構築に関するご相談・ご提案依頼を受ける事が非常に多くなってきました。
そういったご依頼をもとに、LMSの導入起因や導入効果について纏めてみました。

LMS導入の起因は、物流センターの新設・増設・改設 などが発端となるケースが多い

Amazonの様な超大手企業は別として、一般企業において物流センターの新設・増設は安易にできるものではなく、長期に渡る計画の上、社内投資承認を経た後、工事着工~倉庫設備の設置~庫内作業員の確保・教育を経て、初めて設立する事が出来ます。
そのため、1つのセンターを新設する場合、既存のセンターに対して設立時期に時間的ズレが生じる事でその倉庫の持つ機能や、
それを支えるアプリケーションにおいても、新旧センター間では様々な差異が生じる事が多い様です。

◇イメージ

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左記イメージ図の様に、Aを既存のセンター、Bを新設のセンターとした場合、設立には時間的なズレが出るため、Bセンターには、流行りのマテハンを導入したり、それを支える上で適したWMS(Warehouse Management System)ソフトを導入したりと、Aセンター/Bセンター間には、業務・システム的に様々な差異が生じてくる事になります。

また、庫内機能に差異があれば、リードタイムについても差異が生じるかもしれません。

 

センター間で機能や能力に差異が生じることにより、以下のような課題が発生してきます。

・各センターの在庫数は、各センターのシステムに入ってそれぞれ確認しないといけないのか?
・顧客へ納期回答する上で、何を確認して回答すればよいか?
・顧客に出荷をする場合、どこのセンターに対して出荷指示をすべきか?
・在庫補充をする際は、どこのセンターに入荷すべきか?

このように、Bセンターが出来る以前(単一センター時)には直面しなかった、様々な課題が生じてきます。
上記のような問題が発生した場合、LMSの導入は課題解決に大きな効果が期待できます。

◆LMS導入の効果

上記の例の様に複数センター化により生じる各課題に対しては、LMSを導入する事で在庫・業務の最適化に期待ができます。

 ▷複数センター間を跨った、在庫の見える化

・LMSだけの簡易な操作で、複数センターの残在庫数や入荷予定数などを、倉庫別・在庫ステータス別に
 一望できる様になり在庫の適正化が図れます。
・照会した在庫情報を基に、LMSに対して入力を行う事で、各センターのWMSとインターフェースを図り、
 在庫のあるセンターへ出庫指示をかける事や、在庫調整を図る事も可能になります。

 ▷各センターのリードタイム差異を加味した、納期回答・出荷指示

・LMSのマスタ設定によってリードタイムの計算を行う事が可能になり、その設定によってより精度の高い納期回答や、
 適切なタイミングでの出荷指示を行う事が可能になります。
・同様に出荷予定日についても自動計算する事が出来るため、各センターの庫内の作業計画に役立てる事が可能になります。

 ▷最適な出荷指示先・入荷先の自動判別

・LMSマスタ設定によって、出荷指示先となるセンター(倉庫)の自動判別を行う事が可能です。
・出荷指示に対して生じた不足在庫分を、自動で補充発注をかける事が可能になります。

また副次的な効果として、関連システムにERP(Enterprise Resources Planning)などのシステムが存在する場合、物流管理領域については、LMSが一手に引き受ける事(それぞれの物流センター別システム[各WMS])のHUB的な役割を担う事)によって、物流センター別のWMSとERPを、それぞれ個別にインターフェース開発するよりも、システム開発コストを抑える事にも期待が出来ます。
更には、将来的な物流センターの追加や、海外への物流拠点新設などについても、このLMSの仕組みを使えば、よりスピーディーに対応する事ができるはずです。

◆最後に
私どもYDCは、これまでの経験と実績を持って高い柔軟性を備えたLMSをご提案しています。この先、さらなる成長を目指す企業の皆様を支えるシステムの構築・運用に携われる、良きパートナーとなって行きたいと思っています。

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