YDCで実行から10年、今こそ提案したい「見通し管理改革」

取締役副社長 飯田

YDCでは、自社の改革経験を土台としたソリューションを多くご提供しています。現場で感じた課題、改革でぶつかる壁、そして苦労の末に得られた効果とノウハウには価値があると自負しており、きっと同じように困っている企業様のお力になれるはずと考えております。

本コラムを皮切りに、全5回でお伝えしたい「経営管理のシステム化による見通し管理改革」も同様です。10年前に弊社で行われた経営管理のシステム導入と、それによる効果、そして皆様におすすめしたい理由を、順を追ってお話させていただこうと思います。

■システム導入による見通し管理へ

以前本コラムで「全社員の意識が変わる!見通し管理のすすめ」として、Excelファイルによる予算管理の限界、そしてシステム導入によって実現する見通し管理についてご紹介させていただきました。今回は、より経営面に沿った改革の話をさせていただきます。

改めてお伝えすると、見通し管理とはスピーディーかつ確実な予算管理によって将来の予測に見通しがついている状態のこと。見通しがつくことにより経営判断は迅速化し、機会損失の減少と攻めの事業活動を取れるようになります。弊社では実際に「見通しの数字」を各部門で作り、経営管理システムの一部に取り入れています。

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今でこそこの見通し管理を実践し、PDCAを回すことができていますが、10年前のシステム導入前はExcelによる作業とたった一人の経理スタッフへの依存という状態が続いており、遅い・精度が低い・結果に繋がらないという悪循環を抱えていました。

■システム導入前は...

ここで、お恥ずかしながら以前の弊社が抱えていた経営管理におけるいくつかの課題を公開したいと思います。

【1.作業長期化によって役に立たない計画が生まれる】

4月の期初に向けて、12月から来期の予算計画に着手。まだ今期の着地も見えておらず、来期の組織編成も定まっていない状態。

組織編成と並行してExcelファイルを作成し、現場に来期の目標を共有するも、あくまでそれは上期結果をベースとした予測値によるもの。現在進行形の実態とは乖離が否めない。

結果として現場には、直近の目標からさらに2〜3割増というストレッチした売上目標が示される。

社員は自身のスキルアップ、評価アップのためにアクションを取ろうとするも、大きすぎる乖離に士気は低下。数ヶ月を待たず計画値は形骸化し、全社の売上も伸び悩むという結果に。

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【2.一人のスタッフに依存】

計画策定は定年近い一人の経理スタッフが主導していたため退職後の対策が急務だった、ノウハウはすべてそのスタッフの頭の中にあり、形式知化されておらず、不測の事態に対応できる組織体制ではなかった。また、そのスタッフが定めた作業進行を経営陣さえも覆せないという状態、計画策定のマイルストーンが意思決定の期限という何ともお粗末な状態だった。

【3.マネージャーの数字管理能力が上がらない】

ノウハウが管理部門以外に共有されず、現場のマネージャー陣は数字の根拠がわからないまま稼働していた。マネージャーが理解できていないため、全社で数字を作るという意識が醸成されにくく、現場への指導も甘くなりがちだった。

いかがでしょうか、皆様の社内でも、似たような課題がすでに顕在化しているのではないでしょうか? 我々はこのような大小さまざまな課題を解決すべく、新たなシステムの導入とプロセスの見直しに踏み切りました。システム導入に加えて管理手法の変更と統一、そして関係スタッフへの教育と、エネルギーとリソースは必要としたものの、目に見える導入効果が起こり、満足のいく結果として今に至ります。

次回は、そんなシステム導入の効果をまとめてお伝えしたいと思います。

 

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