2019年を振り返って

2019.12.17

代表取締役社長 山本 智明

いつもご愛読頂き、誠にありがとうございます。

本年も残り僅かになり、皆様も帰省や新年の準備をされていると思います。さて、2019年は皆様にとってどのような一年でありましたでしょうか? YDCは2018年から会計期間が1月からとなりましたので、弊社の今年度は今月で終了となります。本年度は大変お世話になりました。皆様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

P_column_1912_1.jpg さて、年の終わりですから、年の瀬らしい今年の出来事と来年に向けた話を書きたいと思います。最初に取り上げたいのはやはり自然災害です。東日本大震災から地殻の変動期に入ったという記事も多いと思いますが、確かに熊本地震や大阪府北部地震に続き、昨年は西日本豪雨と関西の台風21号の被害、今年は関東の台風19号、21号被害と地震に限らず気候変化も相まって日本全国で大規模な災害が続いています。以前にも「自然災害とIT」と題したコラムで記載しましたように、IT関係の対策やTV報道も最近は少しずつ変化してきているように思いますが、まだまだ実施すべき対策はあるように思われます。

ハザードマップに関しても今回は河川の増水が多かったので、ハザードマップというワードが多く語られました。天気予報では台風進路や雨雲レーダーが確認できますが、ハザードマップの更なる連携や、車での避難に関しては高低差を考慮した避難先までのナビゲーションなどあれば更に安全な避難が行えるようになると思います。

また、IoT+LPWAは監視には一番有効と思われるので、土砂災害のセンサーや小規模河川の監視、及びきめ細やかな流域毎の推移についてハザードマップとリンクしたリアルタイムデータ分析を実施し、インターネットを通じて国民に情報提供できればもっと防災・減災に貢献できるように思います。

また、千葉県では台風による電柱や鉄塔倒壊により大規模停電が起こりましたが、ここ数年では北海道でも大規模な停電がありましたし、東日本大震災からの原子力政策の問題も引きずっている中、太陽光発電問題や発送電分離問題と災害対策含めてライフラインの問題はより大きくなって来た様に思われます。日本国内のインフラが老朽化してきている問題は以前も取り上げましたが、大規模災害が続く日本でインフラの保守及び再構築の必要性が高まっているので、100年先を見据えたインフラ再構築によって強靭化計画を進めていくのも良いのではと感じます。

エネルギー問題以外では、通信分野でアナログの電話回線網は2024年に終了する問題があり、弊社でもEDIチームはこの対策が急務になっております。更に5G(第5世代移動通信システム)が始まる事を踏まえて通信分野も次世代技術を利用して強化されていくことを期待しています。P_column_1912_2.jpg

少子高齢化による過疎問題対策でのスモールシティ計画や自然災害問題、インフラ老朽化問題を考えていくと、中部大学の武田教授が語る未来の話で、都市を適度な大きさに分けたドームで囲ってしまえば、天候に左右されず、災害も関係なくなりほとんどの問題が解決するとお話されていましたが、もう少し小さい単位でこういう発想で実現してもよいのではないかと思われます。事実AEONモールや幕張メッセ、東京ビッグサイト等の展示場や空港施設は端から端まで移動するのも大変なぐらいの一体型巨大空間であり、数倍規模の一体型空間を作る建築技術としては既にそれほど難しくないように思われます。火災対策についての工夫は必要とは思われますが、それをもう少し大きくして仕事場と居住空間、商業施設をセグメント化し、空間移動のシティコミューターをこれにつなげるとかなり近いものが今でも出来そうです。

さて、少し話は変わりますが今年はお金に関わる変化もありました。直近では消費税10%が施行され、いつまで経ってもやるのかやらないのか煮え切らないうちにスタートし、軽減税率で大混乱がありました。特にB2Cで商売されている企業の方は大変な状況であったと思われます。それに伴いFinTechの電子決済の波も来ました。個人的な感想で申し訳ないですが、交通系カードやクレジットカードを既に使っている側からすると、いちいちスマートホンのアプリケーションで決済するのも面倒極まりないと思った次第です。未だにサインレスでクレジットカードを利用して決済することで十分ではないかと思ってしまいます。ただクレジットカードの決済は認証が若干遅いのでそこは改善が必要に思われますが、、

P_column_1912_3.jpgさて、今年は新天皇が即位され令和になりましたが2020年以降はどのような未来が待っているのでしょうか?
まず、皆さんが真っ先に思い浮かべるのはオリンピックだと思います。マラソン問題はありますが、オリンピックが日本で開催されるのは素直に喜ばしい出来事です。天皇陛下のご即位もそうですが、日本国民が一丸となるきっかけというのはそうある訳ではないので、ここは純粋に喜ばしい事だと思っておりますし、オリンピックによる経済効果はそれなりにあると思われますので経済に対してもプラスに働く明るい材料です。

子供の頃は2020年と言えばスターウォーズぐらいの凄い時代が来ると思っていましたが、現実を見ると確かに進化はしていますが、想像していた未来とはあまりにもかけ離れているとも感じます。

私は人工知能に興味を持ってこの業界に入った事もありますが、小さい頃に見た「2001年宇宙の旅」や「スタートレック」「ターミネーター」など近未来映画と比較すると、2020年と言えば2001年宇宙の旅から19年も進み、バックトゥザフューチャーから5年も進んだ事になりますが、それに比べるとそんなに未来的でなく残念な感じもします。

しかし、人工知能も本格的に展開されつつあり、量子コンピュータも少し見えてきました。通信も次世代に突入して宇宙ビジネスも活発になってきました。色々問題が出てきて2027年の完成は難しそうですが、2020年代にはリニアモーターカーも開通すると思えばまた違った世界が待っているようにも思います。ボストン・ダイナミクスのロボット進化もここ3年程度で飛躍的進歩を見せていますし、ロボット技術も2020年代には大きく花開くように思われます。

いろいろな技術進化で生活が豊かになり、争いのない世界が来ることを願って2019年のコラムを終えたいと思います。

2020年が皆様にとって素晴らしい年になりますように。

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