スマート家電、スマートホームについて

代表取締役社長 山本 智明

明けましておめでとうございます。

2019年度も未来を見据えた面白い内容にできればと考えていますので、本年度も継続してご愛読頂ければ嬉しい限りです。

昨年より家電について何か良いアイデアがないものかと色々と考えを巡らせていました。 というのも再び日本は家電で元気になれないのだろうかと思ったのがきっかけです。 三種の神器から色々と家電が増えて来ましたが、次第に最低限必要という家電は減ってきて、新しい需要喚起がなかなか生み出せてないのが実情だと思います。

現在の製品の性能向上版は確かに便利ですが、この場合どうしても欲しいというものではなくなってきます。あれば嬉しいが無くても困らないとなると購買意欲は向上しません。 4Kや8K放送の話が良い例かもしれません。

色々調べてみると、現状で家電の新しい分野となるとスマート家電にたどり着きます。 スマート家電というとモヤっとしますが、IoT製品としてネットワークにつながることで便利になる家電と言ったほうが分かりやすいかもしれません。

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Amazon echoやGoogle Homeの音声認識システムを利用して、家電を操作するというスマートホームが盛り上がっています。 この分野は今まで出来なかった事が出来るようになるという点では可能性を秘めています。 私も実際にAmazon echoを使って、TV、照明、エアコンを操作するというのを自宅で試してみましたが、確かに新鮮さはあるものの、購買意欲という面では少し物足りない感じがします。 また、家族は「アレクサ・・・」と話しかけるのに恥ずかしさでかなり抵抗があるようで、こういった点でも購買意欲に影響が出ている気がします。 インパクトだけで考えると、まだ発売には至ってないと思いますが、自動で衣類を畳んで整理する「ランドロイド」やトヨタ自動車がCEATEC JAPAN 2018

で展示していた「お片付けロボット」まで進化するとインパクトがあるように思います。

新しい分野を色々考えてみたのですが、キッチン周りは可能性が大きいように思います。 共働きが増えてお互いが忙しい人や専業主婦の場合でも、お子さんが多い場合は食事の準備、片付けというのはまだまだ大変な作業だと思います。 自動で料理を作るというのはレベルが高いので実現はもう少し先のように考えられます。 部分最適であれば、色々な料理が作れるオーブンレンジや炊飯器が挙げられますが、もう少し進化が欲しいところです。

この分野では、クックパッドが仕様を公開した調味料を配合する「OiCy Taste」は魅力ある製品と感じました。 これはレシピに応じて人数分の「醤油、みりん、料理酒、お酢」を配合するというコンセプト商品ですが、欲を言えば「さしすせそ」の「塩、砂糖、味噌」も欲しいところです。

キッチンの可能性を考えた場合、家電をモジュールにしてシステムキッチンをそのモジュールを組み込むベースユニットにしてはどうかと思っています。ミーレ社がビルトイン家電で有名だと思いますが、これとは似て異なるものです。 家電のモジュール化を実現するポイントは以下の点です。

    1. 1. まずモジュールのサイズをS,M,L等の規格にし、その規格に合致しているのであれば、どのメーカーモジュールでも安価に自分で買って簡単にプラグインできる事。
    2. 2. モジュールを接続するベースユニットをモジュール化し、ベースユニット自体も色々選べる事。ベースユニットがモジュールになれば、ベースユニットの中古流通も期待でき、普及促進に効果が見込めます。
    3. 3. 今のビルトインのような複雑な工事でなく、ベースユニット設置時にベースユニットへの電気、水の配管接続だけの工事である事。
    4. 4. ベースユニットには電源供給と水の供給プラグがあり、ユーザーで工事なしに簡単にユニットを差し込むだけの仕様。水の配管は接続コネクタの形状を工夫し、ワンタッチで接続できる仕様である事。
    5. 5. すべてのモジュールはWiFiやBluetooth等のネットワークでつながり、スマートスピーカーに対応し、ベースユニットにモジュール認識される事。 USB機器のイメージです。

 モジュールは例えば、炊飯器、コーヒーメーカー、食洗器、湯沸かし器、冷蔵庫、冷凍庫、製氷機、調味料配合器、電子レンジ、オーブン、浄水器、ミキサー、スライサー、ホームベーカリー、ワインセラーなどです。

これらをあたかも箪笥の引き出しのように簡単にはめ込むイメージです。 空の場所は、物置ユニットで埋めてしまいます。 接続後の水供給もベースユニットから開栓指示すれば開栓できるようにします。

建売戸建てやマンションの場合はベースユニットをシステムキッチンと合わせて組み入れておけば、入居時にモジュールを組み込むだけになります。

利点は第一にキッチンがごちゃごちゃせずシンプルになります。 このご時世、デザイン性は購買動機の大部分を占めていると思われ、家電の復活にはデザイン性は重要だと思います。新しい可能性としては、例えば炊飯器も無洗米を保管するモジュールと連結し、水も供給されるので、スマートスピーカーに食べたい時間を伝える事で、逆算して間に合うように自動で炊くという事も可能になります。 製氷機も水が連結されるので補充フリーです。 コーヒーメーカーも炊飯器と同じく、豆保管、ミルモジュールと水連結で全自動が可能です。

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柔軟性という面では、冷蔵庫モジュールでは大きさの違うものを組み合わせる事によって、家族構成が変わっても追加・撤去が可能です。チルドや冷凍ユニットが多めに欲しい人もモジュールを追加するだけです。 また、最新モジュールが発売されれば、モジュールを入れ替える事も出来ます。 これによって子供の成長や結婚等による家族構成の変化でも買い替えの必要がなく、資源を有効に使えます。 引っ越ししても、モジュールは規格化されているので、モジュールを持っていくことで家電が無駄になりません。 

モジュールの可能性としては、インスタントサービスモジュールなんか面白いと思います。あらかじめフリーズドライの素材数種類を入れておき、気分によって食べたい一品を配合して作る事も可能と思われます。ネットワークで連携していけば新しいソフトをダウンロードする事でレシピ数を増やす可能性も広がります。

技術的にはすぐに出来そうで、実現できればスマートスピーカーに「朝の7時にご飯と味噌汁と適当な一品を用意して、30分後にコーヒー入れといて」と寝る前に話せばいいだけという事も期待できます。 

さらに連携機能を考えると冷凍モジュールをレンジモジュールの上において連動できる様にすれば、スマートスピーカーに「冷凍ピザを食べたい」と言えば、冷凍ピザをレンジモジュールへ落下させてレンジモジュールでチンするだけという事も可能ですし、モジュール同士の連携ができれば、アイデア次第で組み合わせが無限になり面白い事が出来そうです。

電源コンセント、電球ソケット、USB等は規格があるのでとても便利です。 家電モジュールにもプラグイン規格があれば世の中がスマートになるように思われます。

世の主婦は忙しいのでちょっとの時間も惜しいと思われます。 コーヒーを入れるのも冷凍物を電子レンジで温めるのも、製氷機に水を補充するのもひと手間と言えばひと手間ですが、忙しい主婦には嬉しい機能ではないかと思います。皆さんはどう思いますでしょうか?

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