AIが流行るとこの話題?量子コンピュータ

代表取締役社長 山本 智明

いつもご愛読頂き、誠にありがとうございます。

先日東京ビッグサイトにてAI・人工知能EXPO(以降、AI Expo)が開催されました。 弊社も出展させて頂き、製造業でのAIソリューションや最適モデルを自動推奨するようなソリューションを展示しました。当日は大変盛況で説明員も足りない状態が続き現場担当者は休憩もままならない状況で対応しておりました。弊社のブースに来場して頂いた方にはこの場を借りて御礼申し上げます。

AI Expoは第2回目ですが、相変わらず盛況で皆さんのAIへの関心の高さが伺えます。当日は夏日ということもあり、そもそも暑いところにさらに熱気を帯びて暑さが倍増していた感じがします。

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展示内容ですが大きく分類すると、言語認識系、画像認識系、数値予測系、プラットフォーム系のソリューションが多く見受けられたように感じました。以前はAIには可能性があるという感じでしたが、今回は具体的な利用例や効果予想の展示が出てきて、どこに使えるのかというのが具体的に分かりやすくなってきており、一般のツールとして定着するのも近いと感じました。 

セミナーは量子コンピュータの話もあり、私も拝聴させて頂きました。やはり、ディープラーニングの話になると量子コンピュータの話が出てきます。ニューラルネットワークを昔から調査されている方はご存知ですが、ディープラーニングのエンジンが普及してくると学習に多くのコンピュータパワーが必要な事に気づかされるはずです。そうするとたどり着くのは量子コンピュータの世界です。同セミナーに出席される人もかなり多く、いろいろ実証実験や開発などをされ、研究者でなくともこの技術の重要性を皆さん感じておられるのだなと思った次第です。

4月2日に弊社も入社式を行い、その中でAIの話をしました。 その際に現在実用化されつつあるが、これはコンピュータの処理能力が圧倒的になったからという話しをする為に、ふと私が大学でニューラルネットワークを実験していた当時と現状を比較して話をしようと思い調べてみました。

私の場合、幸運なことにスーパーコンピュータ(NEC SX-1 570メガFLOPS)がたまたま大学にありました。(機種は1980年代後半に納入された大学がインターネットに載っていたので多分あっていると思いますが...) さて現在はどうでしょうか? いろいろ種類はありますが、参考までにNVIDIA社のTITAN Vで110テラFLOPSです。その差、約20万倍です。 内容的にそのまま比較するのは難しいですが、処理速度だけみても驚くべき内容です。

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当時は学習速度が遅すぎてとても使い物になるとは思われませんでしたが、現在では膨大な計算がかなり高速にできるようになりました。それでも結構な時間が必要です。量子コンピュータのセミナーを拝聴すると、量子アニーリング方式は最適化計算が速く人工知能の学習向きだそうです。 今はまだ量子ビットが少なく、安定性・信頼性・価格含めてまだまだ課題はあるようですが、先程の比較を見ていただくと、どのような技術が最終的に進化するかにもよりますが、既存の方式の進化だけでも20万倍になっていると思えば、量子超越性などが起これば20万倍どころでない世界が近くまで来ていると思った次第です。

すぐに実用レベルという訳ではなさそうですが、とても夢のある世界です。 現在のスーパーコンピュータのスピードが20万倍になった場合はどうなるのでしょうか? 前のコラムで記載した100倍でもなかなか想像しがたいところが20万倍の世界となるともう想像つきません。 新入社員の皆さんには、「皆さんが私の年齢になる頃にはそうなっているので変化に対応しなければならないですよ」とは言ったものの、そこまでの変化に自分が対応できるのだろうかと考える今日この頃です。 

さて、皆さんは想像できますでしょうか?

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