産業用ロボットの汎用化による自動化率の向上について

2017.11.20

代表取締役社長 山本 智明

いつもご愛読頂き、誠にありがとうございます。

今回は産業用ロボットについてお話ししたいと思います。 展示会に参加していろいろなセミナーで勉強させていただいておりますが、最近の産業用ロボットの進化の流れが速くとても興味深く感じています。皆さんはもうご存知かもしれませんが、ロボットアームについて、株式会社MUJINという会社のセミナーを拝聴した際にとても驚きました。

弊社はロボット関係のITソフトウェアは手掛けていないのですが、製造業のお客様が多く、かつ工場の現場ITに関わる事が多いため、ラインの自動化というものに興味を持っていろいろなソリューションを調べており、ロボットアームの知能化というキーワードで興味が沸き拝聴させていただいたものです。

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最近、働き方改革やAIの流れは働き手の減少が背景で多く語られています。 お客様とお話しをするとやはり定年退職をされる方が多く、現場のナレッジの引継ぎはもちろんの事、単純に現場の人員確保も厳しくなっており、一人で対応する業務がどんどん増え、現場の方が疲弊されてきているように感じます。

実際、弊社も平均年齢は徐々にあがってきており、弊社のような会社にとっても大きな問題になりつつあります。

自動化の手法・分野は数々あります。 ITはもともと財務経理処理の自動化を行う事から事務処理の自動化で発展してきましたが、工場ではラインの機械化、自動化がありますし、物流で言えば自動倉庫などの機械化があります。 近況では車・ドローン等を自動運転にして配送に関しても無人化されようとしています。 

ただ、ラストワンマイルでよく言われる話ですが、工場にしても物流にしても形状がまちまちなものを移動させるというのは簡単そうに見えますが、とても難しい問題があります。 この問題によってどうしても自動化できないという部分が各種見受けられます。また、少量多品種の場合は切り替えが多く発生すると機械に柔軟性がない場合は使えない局面が出てしまい、結局使えない機械になってしまう事にもなります。 これには汎用性がポイントになりますが、AIアプローチは以前のコラム、「MicroAIの協調による開発レスの可能性について」でご紹介しましたように解決策の一つになるとは思います。

こうした背景からロボットアーム技術にAIのアプローチを取っている会社もありますが、MUJIN社のばら積みピッキングMUJINコントローラ『PickWorker』等は独自の技術でうまくパッケージングしているように思いました。 とても簡単に設定でき、メンテナンスもリモートで可能である点など興味深く拝見しました。物流ソリューションではアマゾンの配送センターやAUTOSTOREのソリューションなど自動倉庫の進化は目覚しく、ラストワンマイルにMUJINコントローラなどを活用すると、どんどん工場、物流などが無人化されていくように思われます。

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ディープラーニングの画像判定も進み、検査作業がコンピュータで自動化され、その判定によりMUJINコントローラなどのロボットがいろいろな形状のものを仕分け、搬送できる様になると工場の自動化もさらに進むと思われます。 また、計画系等のAI化も組み合わさってくると全体の自動化率はかなり向上しそうです。特に製造業では時代背景によって少量多品種生産が求められます。汎用性のあるAIとロボット技術は、今まで困難であった工程の自動化率向上へ貢献するように思われます。 

自動化率が向上する事によって人件費が安価なところへ展開する理由はなくなり、より自動化の仕組みを早く構築できるところが競争力強化に結びつくため、日本は最適な場所へ変貌を遂げることも可能ではないかと思っていたりします。

さて、皆さんはどのように感じておられるでしょうか?