ビジネスの変化による働き方の変化、そして会社との関係について

2017.10.20

代表取締役社長 山本 智明

いつもご愛読頂き、誠にありがとうございます。

今回は働き方の変化についてお話ししたいと思います。  現在、政府では働き方改革を審議しておりますが、その中でテレワーク、モバイルワーク、クラウドソーシングの拡大という内容も挙がっています。 

私はIT業界に身を置いておりますので、IT業界とお客様の範囲で考えていますが、今までのコラム内でもお話ししてきた様に、現在、IT業界にはとても大きな波が押し寄せています。 これは新しいビジネスモデルをITを利用して作り上げる事に代表されるように、試行錯誤を行いながら実現していく事と密接に関連していると考えています。 多様性を持った人材でプロジェクトを完成させる場合は、かなりの自由度を持ったつながりでプロジェクトを実行する事が求められます。

stockfoto_41217295_XS.jpg

私は働き方改革を語る程ではありませんが、現実的に新しいタイプのプロジェクトを実行する場合には、柔軟に外部の人と一緒に仕事をする事が一番の近道であるというのは肌感覚で感じています。

平たく言うと、アイデアを公開して、賛同してくれる役割別のプロフェッショナルを集め、試行錯誤して作り上げる。 

そうして完成したものを提供する事で利益が得られ、平等に不満なく分配する事ができれば素晴らしいのではないかと思っています。

会社、場所の壁もなく、自由な環境下でプロジェクトの実行ができれば日本はかなりのスピードを持って実現できる可能性を秘めていると信じています。場所の壁については、現在のIT技術を持ってすればある程度取り払うことができるように思います。

しかしながら会社の壁問題に関しては悩ましい点があります。 昨今、モバイルワークや副業を認める企業が増えてきました。 これも上記のようなプロセスを実現するために各社、取り組んでおられるように見受けられます。 

しかし、モバイルワーク、副業を認める動き以外はどうでしょうか。 全員が個人事業主であれば会社間取引なのでJV(ジョイントベンチャー)のように行うことはできるかもしれませんが、既存の会社に所属したままで人材を自由に交流して新しいビジネスを行うとなると、会社単位で定義されている権利関係はどうなるのか、秘密保持は?セキュリティは?製品保障は?責任分担は?労働管理は?...と考えていくと気が重くなります。

現在のものづくりのように部品供給型の連携ではなく、知識共有型の連携がテーマです。では何が阻害要因なのでしょうか?海外の事例を見聞きすると、日本は規則を考えすぎるようにも感じます。日本の製品スペックが過剰だと言われる事と何処か似ている気がします。

完璧を求め過ぎるあまり、コストは上がり、必要のない機能がてんこ盛りになり、やがて市場ニーズから離れていく。気が付けば、シンプルで安く、タイムリーに市場に 出てくる海外製品に市場を奪われていく。

同じように、チーム作りに必要な環境が、法律やセキュリティ規則、社内規則でガチガチに管理されており、確率の低いリスクを延々と議論し承認ルートを通し、どう進んでもミスが無いように準備し、契約書、規則に落とし込む。

stockfoto_19666995_XS.jpg

これでは戦う前から戦う環境作りに手間をかけることになり、面倒で止めたくなるでしょう。

手間をかけて作りこんでも市場に投入する頃にはすっかり色褪せているか、つまらないものになっている。

どうでしょうか?

日本の会社組織は成熟し過ぎた気もします。ただ、会社組織もいい所がたくさんあります。

個人で出来る事にも限界があります。解決する方法として近年ではオープンイノベーションなどが取り上げられています。

こういった手法も一つですが、ここを乗り越える仕組み作りが鍵になる気がします。

さて、皆様はどう感じていますでしょか?