IoTと日本版GPS衛星

2017.08.22

代表取締役社長 山本 智明

いつもご愛読頂き、誠にありがとうございます。

8月になり、日本版のGPSみちびき3号機の打ち上げ成功のニュースが入ってきました。

最近日本では気象衛星やGPS衛星、また北海道での民間ロケット打ち上げなどとても賑やかです。民間ロケットは失敗しましたが、一昔前には考えられない事で、個人的にはこの宇宙分野はとても期待しています。

stockfoto_12880916_XS.jpg

日本版GPSはIoTでの活用の記事も多くみられますが、私もかなり期待できるものと思っています。 IoTにはセンサーとそれを伝達する通信網がとても重要ですが、位置情報というのはとても大切な情報で、日本版GPSによって実現された位置情報の誤差が最大で6センチメートルというのはとても興味深いものがあります。

GPSはもはや日常生活では当たり前のように使われており、日々恩恵を受けているのが実感できます。 例えばカーナビゲーションは代表的ですが、スマートフォンにも搭載され、利用価値が増大しています。 

さらにとても高精細な位置情報をGPSから得て、その時のモノの各種状態データをLPWA(Low Power Wide Area) で送信して連携すればサービス利用はとても広がっていきます。事実、現状のGPSを利用してこうしたサービスを既に行っているところもありますが、さらに位置情報の誤差が少ないとすると、新しいデータの価値創造が広がります。 

屋内IoTも面白いですが、社会インフラ等に利用される屋外IoTを考えるといろいろな面白い可能性があり、また屋外IoTの場合、移動体が多いのでGPS情報はかなり重要な情報となると思われます。

位置情報が高精細にできるという事は、位置を状態変換できる可能性が高く、これはとても興味深いものがあります。 例えば、意味があるかは置いておいて、ゲートなどに設置した場合、GPSの場所によって、オープンしているか、クローズしているかがわかります。 現実的には、GPS情報の受信不可等考えないといけないので、いろいろとクリアしなければならないハードルはあると思いますが、可能性は広がります。複雑な工事や配線をあまり考慮せず、場所を選ばず、ポンと設置することで状態が分かるとすると、作りがシンプルになり、応用が利きます。 ある意味、同じアルゴリズムで利用範囲が広いという観点で考えるとAIに似ているかもしれませんね。 

stockfoto_42462574_XS.jpg

また、これに時間の概念を加えるとさらに面白い情報が得られるように思います。

移動中の位置情報と状態を監視してそれに変化があった場合は故障の可能性が高いとわかるかもしれません。 また、複数のGPS端末の相互の位置情報と時間によってある状態に変換するという事も可能かもしれません。

さらに、この複数の時系列データと結果をAIに学習させると、AI判断してくれるシンプルな汎用システム構築にも期待が広がります。

そう考えてゆくと、高精細位置情報を使ったサービスは活用の幅が広そうで、2018年度以降のサービス開始後にどのようなサービスが出てくるかとても楽しみです。さらにLPWA、5GなどIoTの通信を担う基盤も整備されてくるので将来が楽しみです。