技術力と問題対応力がネット受注システムの信頼性を支える。

お客様に聞く

目標

  • システムの利便性と信頼性の向上
  • 運用スケジュールに則した安定稼働

結果

  • リスクを想定した工程の作成と、迅速かつ着実な問題解決
  • インシデントや課題への対応を利活用して、システムの運用管理レベルを向上

株式会社コスモコンピュータセンターは、コスモ石油グループの得意先向けインターネット受注システム「COSMO-NETS(コスモ・ネッツ)」の更新に際し、システムの利便性および運用管理のレベルを格段に向上させた。受注システムの更新に至った経緯とその構築から運用に至るまでのYDCの技術支援について、株式会社コスモコンピュータセンター 販売システム部物流グループ 佐藤 利州氏、及び同グループ 小坂 けさ子氏に詳しく話を聞いた。

株式会社コスモコンピュータセンター

本社 東京都中央区日本橋浜町二丁目35番4号
代表取締役 代表取締役社長 冨田 充紀
発足 1986年4月
資本金 5,000万円
従業員数 115名
事業内容 コスモ石油グループ各社に対するITサービスの提供

1986年に旧大協石油、旧丸善石油、並びにアジア石油の電算部門が分離・独立して設立。翌年にコスモ石油の業務システム開発を開始して以来、コスモ石油グループにおける唯一の情報システム会社として、グループ内の基幹系システム・情報系システム等の開発・運用やネットワーク等のインフラ構築・運用を担っている。最近実施したオフィスPCのリプレイスや消費税率の変更などに際しても、ユーザ部門と密に連携しながらグループの事業を支えている。

もくじ

  1. 1.コスモ石油グループの得意先からの受注の約半数を支えるネット受注システム「COSMO-NETS」
  2. 2.エンジニアリングスキルと問題対応力の高さが安定稼働を導く
  3. 3.リスクを想定した工程の作成と想定外の事象へのスピーディな対応
  4. 4.インシデントや課題への対応記録がシステム運用の財産に

コスモ石油グループの得意先からの受注の約半数を支えるネット受注システム「COSMO-NETS」

インターネット受注システム「COSMO-NETS」について教えてください。

コスモコンピュータセンター 佐藤氏:サービスステーション(以下、SS)から、ガソリン・灯油・軽油などの発注をインターネット経由で受け付けて、配送業務へ引き継ぐフロントエンドの仕組みです。

「COSMO-NETS」は、SAPで構築した基幹システムと連携しています。得意先が「COSMO-NETS」を利用して発注した内容は、基幹システムの在庫引き当て処理や配送業務に引き継がれます。基幹システムからの処理結果を受け、発注から数分で受注が確定したことを「COSMO-NETS」上で得意先にお知らせします。出荷予定などの情報も随時提供しており、「COSMO-NETS」は得意先とコスモ石油との情報窓口としても機能しています。

「COSMO-NETS」を利用している得意先の数はどの程度ですか。

コスモコンピュータセンター 佐藤氏:「COSMO-NETS」を利用して発注をしている得意先は1,000件超、登録ユーザ数でみると約3,000人です。コスモ石油グループ全体の受注件数の約半数に相当しており、コスモ石油グループの事業にとって、非常に重要なシステムの一つといえます。

多様な商材を取り扱うことから、入力画面では様々な発注パターンにも対応しています。例えば、得意先が複数の配送先にまとめて発注する「ローリーオーダ入力」や、月単位で計画的に発注する「月間オーダー入力」などを用意しています。

エンジニアリングスキルと問題対応力の高さが安定稼働を導く

「COSMO-NETS」のサービスを開始した経緯を教えてください。

コスモコンピュータセンター 佐藤氏:コスモ石油では、早くから「CORAS(コーラス)」という専用PCを利用した受注システムを運用していました。インターネットを利用したシステムに切り替えたのはインターネットが普及し始めた2001年のことです。このシステムは「COSMO-NETS」の前身となるものです。その後、2006年に利便性や信頼性を高める目的で再構築を行い、現在の「COSMO-NETS」とサービス名称を改めました。YDCからの技術支援を受け始めたのはその頃からです。

2011年には、ハードウェアの保守終了をきっかけに、TCO(Total Cost of Ownership)最適化のための更新を行っています。

「COSMO-NETS」を更新するにあたり、YDCをパートナーに選んだのはどのような理由からでしょうか。

コスモコンピュータセンター 佐藤氏:YDCによる再構築の際、システム設計や構築が適切だった結果、2006年から2011年までの5年間、大きな障害はありませんでした。ハードウェアに依存する小さな障害はありましたが、YDCの迅速な対応によりシステムを安定稼動させる事が出来たため2011年の更新もYDCにお願いすることになりました。

「COSMO-NETS」の再構築の過程で、YDCの技術支援はどのように役立ちましたか。

コスモコンピュータセンター 佐藤氏:個人のエンジニアリングスキルの高さと、課題が発生した時の対応力や提案力には、様々な局面で助けられています。

リスクを想定した工程の作成と想定外の事象へのスピーディな対応

想定外の事象が発生して、混乱が生じるようなことはありませんでしたか。

コスモコンピュータセンター 小坂氏:トラブルになりそうなことは、前もってリスクとして想定し、工程を作成してくれています。それでも想定外の事象が発生してしまうことはありますが、適切な対策を講じてくれますので、安心して任せられます。

コスモコンピュータセンター 佐藤氏:想定外のことと言えば、2011年に更新を行った際に、移行するデータ量が想定していたものと異なるというトラブルがありました。データ量を見積もった際、考慮していなかった点があったために作業工数が2倍になってしまったのですが、柔軟な対応をしていただいた結果問題なく更新することができました。

更新を実施した2011年は東日本大震災の年でした。切り替え作業などに影響はありませんでしたか。

コスモコンピュータセンター 佐藤氏:システム更新にあたっての本番環境切り替えを2011年4月に予定していました。ちょうど東日本大震災の直後にあたります。時期を変更するという選択肢もありましたが、3月初旬から一部のユーザに先行して本番環境を利用してもらっていたこともあり、計画通り切り替えることにしました。計画を変更せずに済んだことは、切り替え作業の進め方に工夫があったからだと思います。

インシデントや課題への対応記録がシステム運用の財産に

構築や更新時に発生する問題や課題は、どのように解決していましたか。

コスモコンピュータセンター 佐藤氏:プロジェクトがスタートしてから、頻繁に打合せをして密なコミュニケーションをとるようにしました。また、プロジェクト進めていく中では、YDC作成の「QA表」のやりとりを頻繁に行いました。小さい問題であっても、発生したら課題として管理し、一つずつ着実に解決していく。こうした当たり前のことを当たり前にこなしていくことで、安定した仕組みができたのだと思います。

コスモコンピュータセンター 小坂氏:課題管理では、期限や優先順位を明確に設定してくれますので、検討しやすかったように思います。また、内容を詳細に説明してくれることが助かりました。詳細な対応記録が残っていると、課題検討自体を進めやすいだけでなく、先々、ユーザから問合せがあったときに活用することができます。

コスモコンピュータセンター 佐藤氏:構築の過程で発生した問合せや課題への対応は、「QA表」に詳細に記録されています。採択した1つの解決方法をただ記録するやり方ではなく、事象、原因、対応結果をその理由を添えてエビデンス等に細かく記録しているので、システム運用を開始した後にも活用しやすく、貴重な財産となっています。

安定稼働後の保守・運用に対するサポート面の課題はありますか。

コスモコンピュータセンター 佐藤氏:2006年の再構築後、24時間365日体制でシステムを監視し、異常事態の発生時には即時対応してもらうサポートをお願いしていますが、これまでのところ非常に安定して稼動しています。サーバ環境やシステム資源の使用率などについて、月例の報告会議を実施していましたが、システムの安定性が高いので、2011年の更新後からは会議の回数を減らしたほどです。

問題があったときには、YDCで一次切り分けをし、コスモ石油側で判断を要する事象については随時連絡をもらう運用ルールを取り決めていますが、このような事象もこれまでに発生していませんので安心しています。

コスモコンピュータセンター 小坂氏:得意先から販売担当者を通じて操作方法などについて問い合せが入ることもあるのですが、我々が状況確認することができない場合には、YDCに調査をしてもらいます。YDCの主担当者が不在の際もチームでサポートしてくれるので、レスポンスがよく、得意先を待たせることなく対応できるので助かっています。

今後の課題があれば教えてください。

コスモコンピュータセンター 佐藤氏:最新の技術動向について、YDCからの提案も受けながら情報収集を積極的に進め、コストとサービスレベルの最適なバランスを模索してきたいと考えています。信頼性重視が原則ではありますが、コスト最適化を図るための選択肢を数多く用意して、費用対効果の観点から性能要件を見直せるところがあれば、検討していきたいと考えています。

お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

  • 取材日時 2014年7月
  • 株式会社コスモコンピュータセンターのサイト
  • 記載の担当部署は、取材時の組織名です。

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