同期間隔の異なる2台のスタンバイ機で、データベースのバックアップを2重化。

お客様に聞く

導入前

  • テープバックアップのリストアに不安
  • 1日1回のバックアップ体制がビジネスモデルと乖離
  • データベースのクラスタ構築はコストが見合わない

導入後

  • 10分間隔でリアルタイムにデータベースをバックアップ
  • 夜間のみにバックアップするスタンバイ機も併用
  • 基幹システムが守られているという安心感

全国で料理教室や食にまつわるサービスを展開する株式会社ABC Cooking Studio(以下、ABCクッキングスタジオ)では、基幹システムを運用するデータベースのバックアップにStandby Expressを利用している。導入の経緯と効果について、IT&システム事業部 マネージャ 田上英治氏とIT&システム事業部 中村繁利氏 に詳しく伺いました。

株式会社 ABC Cooking Studio

本社 東京都千代田区丸の内三丁目1番1号
設立 1987年4月
資本金 1,000万円
従業員数 2,431名(2015年1月現在)
事業内容 ABCクッキングスタジオの全国展開、家庭用雑貨等の販売

1985年に静岡県藤枝市の小さな一室からスタートし、2015年に30周年を迎えるABCクッキングスタジオ。国内134か所、海外14か所に新しいスタイルの料理教室を展開し、生徒数は28万人に上る(2015年1月末現在)。「世界中に笑顔のあふれる食卓を」を企業理念に掲げ、「食生活の大切さ」「手作りの大切さ」をひとりでも多くの人に伝えたいという想いを持って、料理教室や食にまつわるサービスを展開している。

【写真:ABCクッキングスタジオのスタジオとイメージ写真/提供:株式会社 ABC Cooking Studio】

もくじ

  1. 1.絶対に消失できない基幹システムのバックアップを2重化
  2. 2.24時間365日絶え間なく更新される情報を確実にバックアップ
  3. 3.バックアップの存在を気にせずに済む安心感は何事にも換えがたい
  4. 4.ワイ・ディ・シーへの要望と期待

絶対に消失できない基幹システムのバックアップを2重化

ABCクッキングスタジオでは、Standby Expressをどのように利用していますか。

社内の基幹システムで使用しているOracleデータベースをバックアップするために利用しているのですが、スタンバイ機は2台用意しています。1台は時間帯を問わず24時間、10分間隔でデータを同期し、もう1台は夜間に60分間隔で同期をしています。

なぜ、同期間隔の異なる2台のスタンバイ機にバックアップをしているのでしょうか。

データベースには、顧客データをはじめ、各教室の予約データ、人事システムのデータなど、当社の業務に欠かせないデータが保管されています。しかも、ECサイトも運用していますので、24時間365日、常にデータは更新されています。そのような状況で、万が一、データを消失するようなことがあれば、当社の業務は立ちゆかなくなり、その損害や影響の規模も計り知れません。

そのため、システムのハードウェア環境なども冗長化していますが、万が一の備えとして、データベースのバックアップも2重化をしています。

ただし、バックアップはシステムへの負荷が大きいので、2台ともリアルタイムに近い短い間隔でバックアップを取るのは現実的ではありません。そこで、役割を分担して、1台は10分間隔でリアルタイムにデータを同期するスタンバイ機として運用し、システムへの負荷を平準化。もう1台は最悪のケースでも、十数時間前のデータは確保できるよう、システムに余裕のある夜間に1日1回同期をかけるイメージで運用しています。

データベースの容量とデータ転送量について教えてください。

データベースの容量は300GB。1日あたりのデータ転送量は平均で約100GB、最大で約120GB(※スタンバイサーバ A 、Bそれぞれの転送量を合わせたサイズ)となります。

ABCクッキングスタジオ様 バックアップ構成イメージ

24時間365日絶え間なく更新される情報を確実にバックアップ

Standby Expressを導入する以前のバックアップ環境について教えてください。

Standby Expressを導入する前はデータベースもOracleではなかったのですが、当時は1日に1回テープデバイスにバックアップを取っていました。システムインフラを刷新してOracleデータベースを稼働したのを機にStandby Expressを導入しました。

Standby Express以外に、導入を検討したバックアップシステムなどはありましたか。

当然、それまでと同じ方法で1日1回バックアップをするという考え方もありました。最大24時間分のデータを失ってしまう可能性がありますが、以前であれば、ビジネスタイムに追加・更新されたデータがある程度守られればいいという考え方もありました。

しかし、近年ではWebサイトを通じた通販やお客様とのやり取りなど、24時間365日絶え間なく情報が更新されるようになりました。そのため、24時間分のデータに対するとらえ方や重要性が変わり、リアルタイムでバックアップを取る必要があると考えるようになりました。

しかも、テープデバイスからの復元は、信用できないというか、失敗する可能性もあり、最終的なシステムの復旧にかかる手間と時間を考えると、旧方式はすでに当社にとって理想的なバックアップ環境とは考えにくい状況でした。

一方、Oracleデータベースをクラスタ化することも検討しましたが、費用が高く、システムが複雑化することがネックとなり、導入には二の足を踏まざるを得ませんでした。

バックアップの存在を気にせずに済む安心感は何事にも換えがたい

Standby Expressを採用した理由を教えてください。

Standby Expressの仕様を見て、コストパフォーマンスが高く、無理をせずOracleの基本的な機能を上手く使って同期を実現していると感じました。当時は、データベースを含めシステムの全面的な切り替えを行っているときで、データベースのバックアップシステムの選定だけに時間を割くことができる状況でもなかったこともあり、結果的には、次のようなポイントを評価して導入を決めました。

  • 機能がシンプル でムダがない
  • Oracleデータベースが稼働するスタンバイ機を用意するだけで簡単に設定が可能
    (スタンバイ機は本番環境と完全に同じ構成でなくても良い)
  • クラスタ化などと比較して安価なコストで導入できる
  • (導入コストが低いため)バックアップ環境を2重化できる
  • 本番環境への影響や負荷が少ない
  • 簡単な操作でスタンバイ機から本番機へデータベースの復旧(復元)が可能
  • 復元できなかったとしても、スタンバイ機でシステムを継続運用できる
Standby Expressの導入効果について教えてください。

バックアップは保険です。運用担当者としては、通常、何もしなくても基幹システムのデータベースが守られているという安心感があり、バックアップの存在を気にせずに済むこと。そして、いざとなればクリック1つでデータを復旧できるという信頼感は、何事にも代えがたいものがあります。

また、ワイ・ディ・シーにはOracleデータベースの技術サポートを依頼していることもあり、いざというときは直接、サポートをしてもらえるという安心感もあります。

実際にStandby Expressでデータを復元したことはありますか。

幸いなことに、実際にデータを復元するようなトラブルが発生したことはありません。2010年からStandby Expressを使い始めて、Oracleデータベースの設定を変更したり、Standby Expressのバージョンアップなども行ってきました。その際、両者の依存度が低いのでスムーズに作業ができ、稼働後も何もトラブルが発生していないのは、とてもありがたいことだと捉えています。

ワイ・ディ・シーへの要望と期待

今後の拡張予定などあれば教えてください。

システムの大きな入れ換えから5年ほどが経過し、今後のシステムインフラや運用法については、社内で検討をはじめた段階です。そのような状況下、Standby Expressに問題や不満はないので、まずは現状維持という所ですが、遠隔地でのバックアップなど今後検討すべき課題はあります。

Standby Expressおよびワイ・ディ・シーへの評価や期待などあればお聞かせください。

製品にもサポートにも満足しており、これといった要望はないのですが、今後、システムインフラに関して大きな方向転換やバックアップ環境のさらなる強化に取り組む際には、相談に乗ってもらいたいと思っています。信頼をしていますので、今後ともよろしくお願いいたします。

お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

  • 取材日時 2015年2月
  • 株式会社ABC Cooking Studioのサイト
  • 記載の担当部署は、取材時の組織名です。

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